「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ

parisparis.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2006年 02月 06日

ヌーベルヴァーグなモンマルトル

ヌーベルヴァーグなモンマルトル_e0029085_5194877.jpg


この写真に必ず一票お願いします!
人気blogランキングへ


『男はすばやく左右に目をやると、叩きつけるよにドアを閉めた。
皺だらけのコートからタバコを取り出し、落ち着かないそぶりで、
もういちど左右を見る。ひび割れた分厚い唇の端にタバコをくわえ、
再び左右に頭を振ってから火をつける。男は満足気に煙を吐き出す
と、左の手首を振って時間を確かめる。あと三分。いや、あと一分
だ。あいつは帰ってきているにちがいない。今日こそ、決着をつけて
やる。男はレピック通りを肩を丸めるようにしながら、歩き出す。
コート袖口には血の痕がついていた。 ・・・』


さて、こんな小説風な書き出しから始まった今日のブログ。
舞台はパリ18区、モンマルトルの界隈だ。珍しくフィルム
を使って仕事の撮影。デジタルばかりの撮影が続き、考えて
みたら今年になって初めてのフィルムでの撮影になった。
モンマルトルと言うと、サクレクール寺院の周りにたむろす
観光客相手のタチの悪い人達を思いおこしてしまうかも知れ
ないが、少し路地を歩けば、とても味がある人や街の素顔に
出会うことができる。

そして、僕は御覧のような味のあるクルマに出会った。まるで
ヌーベルヴァーグの映画に出てきそうな雰囲気だ。こんな一枚
の写真から、ストーリーが生まれる。僕は、冒頭のフィルム・
ノワール(暗黒街もの)風のストーリーを考えてみた。

このブログを見てくれた方は、どんなストーリーを想い描くの
だろうか。しばしの間、想像の羽根を広げ自分のストーリーを
考えてみては、いかがでしょうか。


今日の作品が面白かったら、忘れずクリックお願いいたします。
人気blogランキングへ


ご感想・撮影依頼はこちらまで



by paris-tsuzuki | 2006-02-06 05:23 | 街角


<< それは、あまりにも個人的な記憶      ウチで食べよう vol.13 ... >>