「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ

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2006年 01月 07日

ガレット・デ・ロワ

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1月6日はフランスではEpiphanie(エピファニ)というカトリックの
公現祭の日にあたる。キリストが誕生した時に東方から三人の博士が現れて
神の子として公に現れたことを記念する日だそうだ(調べました)。この日、
ないし1月中は、街のお菓子屋さんにガレット・デ・ロワ(王様のお菓子)と
いうケーキが売られる。折パイ生地にアーモンドクリームを詰めて焼き上げた
とても素朴なもの。このケーキを買うと、もれなく紙で出来た王冠がついて
くる。ケーキを切り分け、集まった人が順番にケーキをとる。自分がとった
分のなかに「フェーヴ」と呼ばれる陶器で出来た小さな人形が入っていたら
その人がその日の王様となる、フランスの伝統的な行事。

ガレット・デ・ロワ_e0029085_735279.jpg


さあ、誰のケーキの中にフェーヴが入っているか。

近所のおじさん、おばさん的なノリがとても楽しい。



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「今日の王様はオレだー」

フェーヴが当った人は大喜び。拍手、喝采があがる。


ところで、このフランス版「王様ゲーム」、王様になったからと言って
特に王様は何らかの要求やわがままを言う様子は、ないようだ。

何かあるのでは、と日本出身の僕は待っていたのだが、特に何もない。

フランスの実に素朴な伝統的行事なのである。



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by paris-tsuzuki | 2006-01-07 07:35 | 街角


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