「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ

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2006年 02月 17日

16区のひとたち

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昨日のブログで、まるで「16区の金持ちは悪い人達だ」と
誤解されてしまったのではないかと思い、今日の記事を書いている。

どの国でもそうだが、それは人による。確かに、鼻持ちならない人も
いる。16区は高級な場所なので治安がいいという理由でこの地区に
住む日本人も多いと聞く。ただ、高級アパルトマンに住みポルシェを
乗りまわす、まるで証券マンのような外見の麻薬の売人も住んでいる。
しかし、とても暖かい心をもっている人も多い。取材撮影をしていると
僕が聞いてもいないのに、とても親切に教えてくれるおばちゃんがいた
り、なぜか写真にうつりたがる浮浪者もいる。僕にとって嬉しかったのは
二回目に訪れた時から必ず握手で迎えてくれるカフェの主人。下手な
フランス語でコミュニケーションをとり、僕はなんとか頑張っています。

今日も16区で犬を散歩する老夫婦を見かけた。犬のフンに知らんぷり
をきめこむような人達には見えない。僕はスナップを撮り、いいところを
撮っちゃったよ、という感じで笑顔で手をふる。なんだか変な東洋人だ
なと、思われているのは分かるが、ちょいと眉をあげてからウインクを
返してくれたりする。

パリで仲のよさそうな老夫婦をみかけると、そんな老後も素敵だな、と
素直に思える。

16区にはとてもいい人達もいることを、今日は伝えたかった。


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by paris-tsuzuki | 2006-02-17 08:34 | エッセイ
2006年 02月 16日

パリなんでも相談室Q&A vol.1 犬のフンについて

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パリやフランス、写真やデジタルカメラ等について
いくつか質問のメールをいただきました。 そこで、
「パリなんでも相談室Q&A」というコーナーを始めます。

   四国在住のRさんからのご質問。
Q: パリは犬を飼っている人が多いそうですね。
   オペラ座の近辺には犬のフンはあまりないのに、
   イエナのあたりには犬のフンがたくさん落ちている
   と聞きました、なぜなのでしょうか。

A: パリは区域にかかわらず、犬のフンを放置することは
   罰金の対象になります。それにもかかわらず、区域に
   よって犬のフンがたくさん落ちているところと、そうでも
   ないところがあるのは、なぜか。
   主に2つの理由が考えられます。1、その区域の特性。
   2、その区域の住民の人間性。以下、理由をのべます。

   1、オペラ座は商業地区であり、イエナは高級住宅地と
   いう、区域の違いがある。すなわち、ギャラリーラファイ
   エットやプランタンなどの大きなデパートがある地域に
   そもそも犬を飼って暮らしている人が少ないので、フン
   も少ない。

 2、イエナは16区というパリの高級住宅街にあることがキーワードとなる。
住宅街なので、犬を飼って住んでいる人が多いというのは納得がいくことであろう。
問題は「高級」という点にある。まず、パリで犬を買うこと自体、値段が高い。一匹
10万円以上はする。いわゆるブランド犬ともなれば、なおさら。したがって、犬を
飼う以前の問題として買える人は「お金持ち」の部類にはいる。そのため、お金持ち
が多く住む16区では犬も多く住んでいるということになる。犬が多いのでフンも沢山
落ちているというのが、ひとつの答え。ただ、僕個人の見解としては、それだけでは
ないような気がする。最近、取材で16区に行くことが多いのだが、確かに犬のフンの
多さには辟易とすることがある。それは、この区域に住む人間性とも関係しているよう
な気がしてならない。歴史的には19世紀後半から20世紀初頭にかけて再開発された
この地域に地方からの貴族を中心に、お金持ちが集まってきたという経緯がある。
今でこそ女中や使用人を雇っている人は少ないが、アパルトマンの最上階の屋根裏
部屋といえば、そういった人々が住んだ場所。今では、僕らのような日本人が安くて
16区に住むとなれば、定番のような場所でもある。かかる区域に住んでいる21世紀
の末裔は今でも、その当時に近い意識を持っているのではなかろうか。わかりやすい
言葉で言えば、自らの飼い犬がフンをしても、「何で私がフンなんか拾わなければ
ならないの」といった意識を持っている人が、この区域には多いのでは、なかろうか。
それゆえ16区には犬のフンが多い。後半推測が多いのですが、僕が感じた答えです。

話が長くなりました、すいません。

あなたが感じた素朴な疑問、答えられないこともあるかとは思いますが、
一生懸命、調べてお答えします。

「パリなんでも相談室Q&A」 みなさんからのご質問をお待ちしております。

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by paris-tsuzuki | 2006-02-16 06:03 | Q&A
2006年 02月 15日

パリからの花束 vol.17 St. Valentin

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このブログをはじめて半年が過ぎました。
なぜか、毎日1000人もの人が見に来てくれています。
読者の方々にささえられていると、よく感じます。

ありがとうございます。

パリでは、ヴァレンタインに花を贈ります。

時差の関係で今日になりました。

これからも、頑張っていきます。


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by paris-tsuzuki | 2006-02-15 07:22 | パリの花
2006年 02月 15日

パリのヴァレンタインデー

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「こんな感じでいいのだろうか、、、」
スーツ姿の男性は悩んでいた。

今日はヴァレンタインデー。パリの今
を伝える、このブログ。今日は花屋に
潜入。
もちろん、アジアの某国のようにチョコ
を女性が買って、様々な男性に配ると
いう習慣はフランスにはない。ただ、
男女を問わず花を贈る習慣がある。
何の花を贈るかは様々だが、一般に
愛を伝えるのはやはり、バラ。

フランスはロマンティックな国なので、
愛する人にしか花を贈らない。
と、までは言いきれない。様々な人間
関係を円滑にするという意味において
も、花は欠かせない。

少なくとも、夕方の花屋はある種の
殺気にちかいぐらいの活気にあふれ
ていた。店内の八割方は男性客。
落ち着きのないオトコ達が花屋に
あふれかえっていた。


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おかげで、花屋は大繁盛。


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お父さんは小走りで、家路を急ぐ。
「早く、帰らねばっ、」


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by paris-tsuzuki | 2006-02-15 06:51 | 街角
2006年 02月 14日

奇跡の光

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イエナ橋。

あきらめかけていた雲の切れ間から

一条の光が射し込んできた。

それは、まさに宗教画のような光景だった。

セーヌ川の中央で流れにあらがい、

船はふたたび、上流へと船首を向ける。

ここが、折り返し地点だ。

そのとき、奇跡の光がさした。



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by paris-tsuzuki | 2006-02-14 06:50 | 街角
2006年 02月 13日

パリジャンのポートレート vol.1

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夕暮れ時、仕事帰りの人達で混みあうカフェに入る。
パリ13区の西側、この界隈は今も、旧きパリの面影を残している。

今日はブロンソン(写真左)の退院祝い。皆にシャンパンがふるまわれた。
カフェの常連達が祝いの言葉を述べ、皆でグラスを挙げる。
イケメンのカフェ・オーナーの(写真右)くわえタバコがきまっている。

写真から伝わるだろうか、映画の中のようなドラマティックな世界が
ここにはある。それを、僕は伝えていきたい。

「パリジャンのポートレート」と題するシリーズをはじめます。

パリには味わい深いオトコが多い、そんな彼等の姿を撮りたいと
僕は思った。面白そうな企画です。応援よろしくお願いいたします。

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by paris-tsuzuki | 2006-02-13 08:29 | パリジャン
2006年 02月 12日

パリの美術館 vol.3 世界最古の葡萄の木〜パリ・ワイン博物館

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共同通信によると、今年1月28日スロベニアの
マリボルにある「世界最古の葡萄の木」の株が
ワイン博物館に移植された、とのこと。
 世界最古の葡萄の木としてギネスブックにも
認定され、樹齢は約400年。「スロベニアの宝」
と言われるこの葡萄の木を見るために、僕は
ワイン博物館へと、向かった。

メトロ6号線パッシー駅をセーヌ川方面に降りた
住宅街の一画にワイン博物館はある。16世紀
から17世紀にかけてパッシー修道院のワイン
貯蔵庫として利用された場所が今は博物館
となっている。そのため、内部はまるで洞窟の
ような雰囲気。削りだした岩肌がむき出しに
なっていて、ちょっとした冒険気分が味わえる。
ワインの精製方法の歴史から農作業に使われ
た道具。19世紀半ばのワインバーの様子や、
様々なワインオープナーなどが、その洞窟の
なかに展示されているのだ。

入場料はデギュスタシオンというワイン一杯の
試飲料と合わせて8.5ユーロ(約1200円)。
昼食には予約が必要だが、大体その時間帯に
行って、その場で予約もできる。


e0029085_711121.jpg石を削り出した洞窟のような中に「最後の晩餐」
のような古いテーブルが置かれている。まるで、
中世の修道院の中に時をこえて紛れこんできた
ような気持ちになる。

試飲のワイングラスを手に持ち、グラスを廻し
香りを楽しむ。舌のうえで転がし、空気を口の
中に吸い込みながら味を確かめる。取材撮影
の仕事を通じて、ワインを試飲する作法なる
ものは知っている。しかし、脚を組み得意げな
表情でグラスを廻してみせる僕の姿はどう見て
も安っぽい。本来、ワインは飲めれば大満足と
いうタチ。味の善し悪しではなく、この場の
雰囲気を楽しむことにした。

ところで、「世界最古の葡萄の木」はどこにある
のであろうか。受付のお姉さんに聞いてみると、
丁寧にこちらですよ、と案内してくれる。博物館
の入口の横に、実に無造作に植えてある。

「写真は撮っても構いませんが、さわらないで
下さいね」 「ええ、もちろんです」

これが世界最古の、、、スロベニアの宝か。

e0029085_763087.jpg駐車場の片隅に、世界の宝が植えてある。
クルマを切り返したりするときに、危なくはない
のであろうか。いや、多分大丈夫なのであろう。
世界遺産の街、パリだからな。なんだが心配に
なるのは、僕が心配症な日本人だからにちがい
ない。

<ワイン博物館>
rue des Eaux 5,square Charles Dickens 16区
tel 01 45 25 63 26
10:00〜18:00 月曜休み 大人8.5ユーロ


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by paris-tsuzuki | 2006-02-12 05:59 | 美術館
2006年 02月 11日

今日のエッフェル vol.22 まっすぐな気持ちで、

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この2、3日の間、天気の良い日が続いている。
ロケハン(撮影のための下見)をかねて近所の
エッフェル塔まで散歩にでかける。

原稿の仕事に追われ部屋を出た頃にはすでに
夕方になっていた。天気の良い日に、外に出
ないとなんだか惜しいことをしたという気持ち
になってしまう。それほど太陽を貴重に感じる。

左の写真はご存知シャイヨ宮からのエッフェル。
よくもまあ飽きもせず同じような写真を撮るもの
だと自分でも思う。でもまっすぐな気持ちを大事
にしようとあらためて思った。日本には富士山の
写真を専門に撮るプロやアマチュアの愛好家の
方も多いそうだ。その根底にあるのは日本という
国に対する愛情なのではなかろうか。富士山は
日本の象徴であり、エッフェルはパリの象徴とも
言える。それに対して、斜に構えてしまうのでは
なく、僕はまっすぐな気持ちでいたいと思う。

写真を撮るのが好きで、この仕事をしている。

パリが好きで、ここにいる。


エッフェル塔に正面からカメラを向ける。

まっすぐな気持ちで、生きていく。

決意をこめてシャッターをきる。


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by paris-tsuzuki | 2006-02-11 06:43 | エッフェル塔
2006年 02月 10日

日仏生活比較学論序説 vol.5 フランスの規範意識について

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こっ、コレは一体、何をしているのだ?

白いTシャツにブルーの競泳用の海パン、黒いタイツに白ソックス。
トドのような体型の男性が太いおなかをゆらしながら、ダイブする。

パリ16区、東京で言えば田園調布か成城のような高級住宅街の
一画での出来事。どうやら、TV番組の撮影のようだ。おおかた、
お笑い芸人の企画ものなのであろう。日本の深夜番組のような
バカバカしいノリ。身体を張った芸に、道行く人々の笑いを誘う。
16区の毛皮のコートを着たお金持ち風のおばあちゃんもあきれた
ような表情で眉をしかめつつも、頬をゆるめて笑っている。

こんな時にふと思った。おそらく無許可でのゲリラ撮影。日本でこれを
やれば、たちまちのうちに通報されTV局の担当者は責任問題となる。
正規の撮影であれば、僕のような通りすがりの者がカメラをむければ
速攻で警備員がかけつけてきたものだ。それが、日本だった。

フランスの法律はダブルスタンダードなところがある。わかりやすく言えば、
厳密に言えば違法ということと、大したことではなければまあ、いいのでは
という、ゆるーい感じがある。例えば、電車の中の携帯電話。日本では電車
の中で携帯が鳴れば文字通り白い目で睨まれるそうだが、フランスでは、
それほどのことはない。いちおう使わないようにとは、なっている。しかし、
考えてみれば電車の中で友人と話をすることも携帯電話で話をすることも
本来、あまり差はないはずだ。心臓のペースメーカーの問題があるとしても、
その問題は医療機器メーカーや携帯電話のメーカーが解決すべき問題なの
ではなかろうか。電磁波が身体に悪いなら、そんな有害なものが出ないよう
にしてから製品にするのがスジなのでは、ないだろうか。

ちなみに、フランスでも病院の中は携帯電話の使用は厳密に禁じられている。
しかし、実際には、まあ、許されている。 いろいろ連絡をとらなければならない
ことも多いからだ。ただ、これは小さい声で言わなければならないことでもある。

このように、法律や規範にたいする考え方、あるいは国民の感じ方は国によって
様々なのではないだろうか。日本、ドイツ、アメリカは「ルールは、ともかく守ら
ねば」という社会。本当に守らなければならないルールと、まあ、いいかという
曖昧なルールの存在するフランス社会。どちらがいいとは言わないが、
「まあ、いいじゃないですか」 というのが、おおらかな性格の僕の好みではある。

 
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あっ、TVカメラが僕を撮っている。観光客風のカメラを構えた東洋人
という、おいしい役どころで僕はフランスのお笑い深夜番組に映ってしまうのだろうか。
まあ、いいか。 フランスだから。

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by paris-tsuzuki | 2006-02-10 07:45 | エッセイ
2006年 02月 09日

リュミエール  もっと、光を

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最近、気分が落ち込むことが多い。

なんとも、やりきれない気持ちになってしまう。

もともと、明るく陽気な質だけに、どうしたものかと思っていた。

原因がわかった。「太陽」だ。一週間の中で、ほんの数時間しか陽の光を感じることが
出来ないのが、これほどこたえるとは思ってもいなかった。人は誰しも外部的な環境の
影響をうけてしまう。それはいたしかたないとしても、太陽が「明るさ」と「陽気」さを
もたらしてくれているのだと、あらためて思った。

今日は久々に太陽が顔をのぞかせた。

カメラをだして、自分の部屋の窓から大急ぎで撮りたくなるほど、嬉しかった。


e0029085_7545324.jpg<撮影後記>
昨日の写真と比較して、見てみよう。
人物のところがカラーになっているが、
それ以外の背景や周囲には全く色が
ないのがわかるだろうか。一日中灰色
の雲に覆われる石造りの街に色はない。
最近の僕のブログの写真が、やたらと
モノクロが多いのもご納得いただける
のではなかろうか。パリはモノクロが
似合う街、とよく言われるが実のところ
冬のパリはカラーにしてもあまり意味の
ない街、とも言えるのだ。
ところで、この写真はコンタックスという
メーカーのカメラで撮影している。世界
最高峰のレンズ、カールツアイス社製の
レンズが使える最高のカメラだった。
クルマでたとえるならベンツかポルシェ
といったところ。僕はコンタックスの若手
作家として、ずいぶん応援していただい
ていた。去年コンタックスはカメラ事業
から撤退してしまったが、今も名機で
あることには変わりがない。
ただ、写真を撮るには「光」は欠かせない。
厚い雲に覆われたパリで唯一、光量が
稼げるのが周囲に建物の少ないセーヌ
川のあたり、ということ。

それゆえ、冬のパリで唯一写真が撮りやすいのが
セーヌなのである。

ふさぎ込む気分を、少しでも明るくしてくれるセーヌ。

そんなセーヌがパリを生み出したと、僕が感じたゆえんでもある。


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by paris-tsuzuki | 2006-02-09 08:00 | 恋人