「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ

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2005年 11月 02日

ニッポン10日間の旅 vol.2

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<単一民族国家>
 ニッポン2日目
ひさしぶりに電車に乗る。もともとカメラマンという仕事柄、電車に乗るのは1ヶ月に
1度あるか、ないかだ。しかし、パリでは毎日メトロに乗っている。電車に乗り込んだ
とたん、奇妙な違和感を覚える。な、なんだか変だ。車両の中にはアジア系の人しか、
乗っていない。「日本は単一民族国家だから、、、」というフレーズが浮かぶ。そうか
「単一民族」か、と納得するものの、よく顔を見てみると中国系、韓国系、南方系とも
感じられる顔つきの人々がいる。日本にいた時には、まるで意識していなかった何かが
今の僕には感じられるような気がした。日本という国は本当は「単一」ではないのかも
しれない、と。


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<「パルドン」と、ウチとソト>
車内で肩が触れ、「パルドン」と
口走る。けげんな表情をされるだ
けで、この国では何も言われるこ
とは、ない。拝むような手つきで
携帯電話を見つめる人や、マンガ
を読むか、眠っているスーツ姿の
男性が目につく。多くの色を使う
中づり広告。ふと数人の中年女性
の会話が耳に入る。「すいません
ねー、いつも。・・あっ、申し訳
ありません。・・本当、ごめんなさいねー。・・・」とても、よく謝っている。
詳しくは聞きとれないが、会話の7割ぐらいは、謝罪の言葉の繰り返しのように
聞こえる。実に不思議だ。自分と関わりのある「ウチ」の人に対して礼儀正しい
人達は、電車の中やレストラン、街角で接する「ソト」の人達に対して、あまり
礼儀に気遣うことなく、まるでそこには人が存在していないかのような、無関心
なそぶり。逆に考えれば、「ソト」の人に対し関心を示すことは、この国の礼儀
に反することなのだろうか。一方、フランスでは、肩が触れ合えば「パルドン」
と言い、誰もが「ボンジュール」」と挨拶を交わし、カフェでは誰もが天気の話
をする。どちらが良いとかの問題ではなく、人と人との関わり方や、距離感とも
いえる人間関係の違い、ひいては社会一般のものの考え方の違いを、僕は電車と
いう場所の中で、あらためて考えていた。


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<スシ天国>
そして、電車は渋谷駅に。
「ツヅキさん、何食べたいっ
すか」と友人に聞かれ、やはり
”スシ”と答えてしまう。

こんなに安くて多くの種類の
スシをパリでは到底、クチに
することは出来ない。

日本での仕事仲間でもある、
友人達と撮影の打ち合わせ
そして、お互いの近況など。

渋谷、新宿、銀座、原宿。
東京という騒音とカラフル
な色彩の街で週末を過ごす。

「トーキョーも悪くはない」
と、この時は思っていた。

ニッポン10日間の旅 vol.3
へと、続く。


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by paris-tsuzuki | 2005-11-02 01:03 | エッセイ
2005年 11月 01日

ニッポン10日間の旅 vol.1

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実はこの10日間、仕事の撮影、
打ち合わせ、営業関係等の用事
のため日本に一時帰国していた。

いつものように慌ただしい準備
をして、CDG2空港へ。エアーは
ロンドン経由のブリティッシュ
エアライン。

空港での待ち時間。

なぜか、みんな、このポーズ。






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パリ・ロンドン間は、45分。
ドーバー海峡が見えてきたと
思ったらコーヒーを飲み終わ
らないうちに、ヒースローに
到着。

飛行機から眺める雲が好きだ。

フランスとイギリスでは微妙
に雲の性質が異なる気がする。
イギリスの雲はフランスのそれ
よりも、厚いように感じる。

雲の上には、僕達の知らない
別の王国があるのではないか
などと、夢想してしまう時が
ある。

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ロンドンからは11時間半のフライト。食べて、飲んで、眠れば
成田に着く。空港近くの格安駐車場に預けておいた愛車オデッセイに乗りこむ。
”ご無沙汰しております”を枕ことばに携帯電話をかけまくる。首都高を降り、
都内にはいる。何ヶ月ぶりかでの日本。ちょっとした旅行者気分もつかの間。
手足のようにクルマを操り、外苑西通りから青山通りへ。撮影場所の下見に
モデルの手配。打ち合わせの日程調整に、編集部への挨拶まわり。分きざみの
スケジュールで手帳の空白が埋まっていく。


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そして僕は、あっという間に
東京という時間の渦の中へ、
飲み込まれていった。




ニッポン10日間の旅 vol.2
へと、続く。



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by paris-tsuzuki | 2005-11-01 17:09 | エッセイ