「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ

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2005年 11月 12日

パリという街 vol.13 アンヴァリッド

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秋晴れの空に、燦然と輝く黄金色のドーム。
アンヴァリッドはエッフェル塔と並ぶ、セーヌ左岸の代表的的な建築物。
黄金色に輝くの天井の下は、ナポレオンが眠る墓所となっている。

11月11日は、第一次世界大戦の戦勝記念日にあたり、国民の祝日。
退役軍人の記念式典などが、パリの各所で行われた。日本にいても、そうだと
思うが、こういった社会の出来事はテレビのニュースで知ることが多い。
僕の行動範囲であれば、今日は平日なのにお店が休みだ。ああ、国民の祝日か、
といった具合。実は、最近話題になることが多いフランスの暴動騒ぎも、僕が
住むセーヌの左岸では、正直言って実感はない。いつもと変わりない平穏な
空気。しかし、注意してみると、シャンゼリゼなどの中心部に警官の姿がいつも
よりも多く感じられた。恥ずかしながら、僕の行動範囲では、この程度ぐらいの
ことしか、実感がない。

ただ、フランスにとってパリは神聖な、侵すべからざる場所。パリ市内で大規模な
騒動がおこることなど、絶対に許さないというフランス政府の気概は感じられる。

第二次世界大戦中、ドイツに占領されても、街並は破壊されなかったパリ。
政治的な意見ではなく、パリという世界で一番美しい街は守らなければならない
と僕も思う。


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by paris-tsuzuki | 2005-11-12 04:45 | 街角
2005年 11月 11日

パリのカフェ vol.12 CAFE CHARBON

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パリ11区。オベルカンフ通りを北へ歩く。
旧くからのカフェが多い通りだが、その中でも”カフェ・シャルボン"は、特別な
存在感を感じさせる。

そもそも、パリのカフェは「石炭店」に由来する。第二次世界大戦前、燃料の主流は
石炭。その石炭を扱う店は、現在でいうガソリンスタンドのようなもの。どの街にも
必ず「石炭店」があった。しかし、1950年代に入ると、エネルギーの主流は石炭から
石油へ、と変わっていく。それと、時代を同じくしてパリにカフェの流行が訪れる。
そもそも、「石炭店」は地元の社交場的な場所であった。そこへ、石炭の衰退にカフェ
ブーム。従来の「石炭店」が自ずとカフェへと転換していった。

さて、今日ご紹介する「CAFE CHARBON」直訳すれば、『石炭屋』Charbonとは、
英語のカーボン。すなわち、石炭。この名前からして、この店の歴史と由来が感じ
られる。

ところで、カフェの格好よさとは何だろうか?僕は、そこにいる人間が格好よいか
どうかが、決定的な要因と思う。インテリアが、どうとかではなく、なんだか雰囲気
のある人間が集まる場所かどうかが、カフェの雰囲気を作りだすのだ。

カフェは、その意味で一種の劇場のような空間でもある、と僕は思う。


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おすすめはCHARBON特製地ビール、
3.9ユーロ。まったりとした、喉ごし。
ゆっくり時間を過ごすのには最適。
カフェで、一息つきましょう。


<カフェ情報>
CAFE CHARBON
109 RUE OBERKAMPH 75011
tel : 01 43 57 55 13


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by paris-tsuzuki | 2005-11-11 10:07 | パリのカフェ、フード
2005年 11月 10日

バスティーユの蚤の市

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11月4日から13日まで、
バスティーユで、アンテ
ィークの蚤の市が開かれ
ている。

毎年開かれている此処の
蚤の市はその品質の高さ
には、定評がある。

バスティーユ広場に設置
されたメイン会場のテント
内は、最上の品物が並ぶ。

値段が安いだけのガレージ
セール的な蚤の市とは違い
相対的に値が張るものが、
多く、アンティークとは
新品よりも価値のある物
なのだと、あらためて気
づいた。


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蚤の市にしては、珍しく
7ユーロ(約1,000円)
の入場料を払わなけれ
ばならない。
左の招待状があればタダ
で入れる。
ウラ情報:Bourdon通り
沿いの小さな出入り口や
ヨットが繋留してある橋
まで行けばチェックが甘い。


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会場内にはカフェも併設されており、楽しい時間が過ごせる。

博物館に行ったつもりで、眺めるだけでも良いのだが、物欲も刺激される。

やはり、値段が少し高い。腕組みをして考える。

「どうする?」という瞳のチワワにも会えるバスティーユの蚤の市、11月13日まで。


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by paris-tsuzuki | 2005-11-10 08:20 | パリのマルシェ
2005年 11月 09日

日仏生活比較学論序説 vol.1 クルマと空間概念

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非常事態宣言! というワケではない。パリでは日常的な光景。
右のクルマが駐車スペースから出るために、左のクルマのバンパーを押している。
確かに、コレを日本でやれば損害賠償ものだ。しかし、パリでは珍しくはない。
駐車スペースが狭いため、こうしないとクルマが出られないからだ。

日本に帰った時に気づいたことは、日本のクルマは皆、大きいということ。かく言う
僕も、日本では、オデッセイという6人乗りの大きなクルマに乗っている。
一方、パリで見かけるクルマは総じて小さい。ハッチバックの3ドアタイプが主流。
パリの街は一方通行の道が多いため、それほど道幅の狭さは感じない。ただ問題は
駐車スペースが狭いことにある。誰もが驚くほどの巧みさで、狭い場所にクルマを
器用に駐車してみせる。パリでは、道幅というよりも、駐車スペースとの関係で、
小さなクルマが主流になっていることが、わかる。


ところで、僕の住むパリのアパルトマンは天井の高さが2m60cmあり、トビラは
2m10cmもの高さがある。もちろん特に高級なところに住んでいるわけではない。
ごく一般的な建物。そして、パリの家賃の相場は25〜30平方メートルで10万円
前後。もちろん地区や場所によって大きく値段は違うのだが、パリ市内が東京で言う
山の手線の内側ぐらいの地域に過ぎないことを考えれば、パリの家賃は東京の都心部
の家賃と比べて、東京と変わらない、あるいは、やや安いとも言える。

さて、今の家賃は1平方メートルあたりの値段を平面的に比較した場合の話。天井の
高さのことは計算にはいっていなかったはず。しかし、人が住む空間とは、人間が
3次元的存在である以上、平方メートルではなく立方メートルで比較すべきでは、
ないだろうか。ここまで書けば、ご理解いただけますでしょう。パリは天井が高い。
したがって、立方メートルという空間の単価からすれば、東京よりも家賃はかなり、
安い。という計算式が成り立ちうることになります。

こうして考えてみると、クルマは広いが、家は狭くて高い東京。クルマは狭いが、家は
広くて安いパリという構図が出来上がる。どちらが、いいとは言わないが。どちらが、あなたは好きですか、とは言えます。

僕の個人的見解からは、生活様式、ライフスタイルの違いから、生まれてきた差異のように感じられる。なぜなら、僕が東京にいた頃は、一日の大半(16時間ぐらい)を
クルマでの移動と撮影の現場で過ごし、部屋では寝るか、デジタルの画像処理をして
いる、というライフスタイル。したがって、このライフスタイルの場合は、クルマは
広い方が快適で、寝るだけなら、高い天井は必要ない。というのが、合理的な結論
とも言えるからです。



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こうして、何事もなかったかのようにクルマは出ていく。



こんな、日本とフランスとの生活に根ざした素朴な疑問を比較し、考えてみる。
「日仏生活比較学論」(ニチフツセイカツヒカクガクロンって舌を噛みそう)

ちょいとばかり、「へー」と思ったら(あの番組まだやっているのでしょうか?)
下のオレンジ色のところ、クリックよろしくお願いいたします。


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by paris-tsuzuki | 2005-11-09 08:50 | エッセイ
2005年 11月 08日

パリの子 vol.7 マレ地区

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パリ3区、カルナヴァレ博物館の
裏手、パーク・ロワイヤル通りに
本当に小さな公園がある。パリの
中心部にありながら、古い街並を
今なお、残すマレ地区。東京で言
えば千代田区や中央区に相当する
中心地がパリでは生活圏として、
機能していることに、僕は、驚き
すら感じる。

そんなマレ地区の公園にあふれん
ばかりの子供達がいる。それほど
広くはない公園なのだが、ともか
く子供達が走りまわっている。

夕方のマレ地区に子供達の歓声が
こだまする。

きっと、この光景は何十年も前から
変わらないのだろうと思い、今日の
写真をモノクロにしてみた。



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by paris-tsuzuki | 2005-11-08 07:39 | 子供達
2005年 11月 07日

パリの美術館 vol.1 ロダン美術館

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アンヴァリッドの東側、道を
一本へだてたヴァレンヌ通り
にロダン美術館がある。晩年
をこの邸宅で過ごしたロダン。
庭園内には所狭しとその作品
が展示されている。

日曜日はミュゼ(美術館)に
いこう。入場料が半額になる
からだ。ロダン美術館も平日
は庭園内にはいるだけで、1
ユーロだが、日曜日はタダ。
ボンジューとだけ挨拶して、
中にはいる。

パリの美術館巡りをするのに、
その作品の歴史や背景などの
知識を勉強するのも楽しい。

しかし、まず最初に自分の目で
見て、作品の美しさを発見する
ことが、本当の意味で美術を
楽しむことにつながると僕は
思う。


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例えば、有名な「考える人」は教科書的には
この角度からの写真が多い。しかし、彫像を
実際に見る楽しみは様々な角度から見ること
ができる点にある。いろんな角度から見て、
僕は写真に撮ってみる。それは僕なりの作品
に対する解釈であり、作者との対話でもある。
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後ろの角度から、「考える人」
を見る。すると、お尻の位置が
ズレていることを発見。なぜ、
お尻がズレているのかという
疑問がわき、それが、痔だった
からだとか、ちょうど紙を取り
にいくところだったに違いない
とかの、自分勝手な解釈をする
のが楽しい。僕個人の見解は、
ふくらはぎの筋肉を強調させる
ためではないかと思っている。

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美術館のもうひとつの楽しみはカフェにある。作品そのものというより
庭園や美術館という空間自体を楽しむのが、パリの美術館を楽しむコツ。


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手を人間らしさの象徴として、実際のバランスよりも
大きく表現するのが、ロダンの特徴。子供達もそれに
気がついているようだ。
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そこで、僕はこんな風に撮ってみる。


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みんな、こんな感じで楽しんでいたりする。


散歩感覚で、美術館へ足をのばす。

それが、パリの美術館の楽しみ方
だと、僕は思う。




美術館シリーズをはじめました。
気軽な楽しさをご紹介できれば
幸いです。

楽しんでいただけましたら、下の
オレンジ色のところをクリック!

よろしくお願いいたします。

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by paris-tsuzuki | 2005-11-07 06:03 | 美術館
2005年 11月 06日

パリからの花束 vol.13 花の年輪

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花をじっくり見ていると、いろんな事を考えてしまう。

ひとひらごとの花びらには表情があり、そこには意味がある気がしてならない。
蕾みだった花は、やがて開き、そして枯れていく。その短い生涯の歴史を花は
表現しているのでは、ないだろうか。

花びらの重なり具合が作り出す不思議な螺旋模様に、僕は花の年輪のような
ものを感じてしまう。

花びらには一枚ごとに想い出があり、それが積み重なることで、ひとつの花に
なっている。まるで、人の生き様のように。

必死になって生きるしか能のない僕だけれど、花のような美しい年輪が
積み重ねられたらな、などと夢想してしまった。



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by paris-tsuzuki | 2005-11-06 05:58 | パリの花
2005年 11月 05日

パリという街 vol.12 夕闇の彼方に

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ルイ・フィリップ橋から、夕闇が迫るセーヌを眺める。

こうして、セーヌ川を見ていると、パリに帰ってきた実感がする。



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夕闇の彼方にノートルダム寺院の
シルエットが浮かぶ。

6時を過ぎると濃紺のカーテンが
パリの街をつつみこんでいく。

その美しさに、しばし陶然とした
気持ちで、立ちつくす。

気がつけば、11月。
セーヌをわたる風にカメラを持つ
手が、かじかんでいる。

パリは、秋から冬へと確実に歩を
進めはじめているようだ。



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by paris-tsuzuki | 2005-11-05 07:20 | 街角
2005年 11月 04日

今日のエッフェルvol.16 来日記念

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僕が今年の7月に撮影した写真が
いよいよ、単行本に。

タイトルは 「パリに暮らす旅」
(株)ギャップ・ジャパン 刊
定価1,600円 11月10日 発売
11月7日頃には店頭に並びます。

パリで1週間位の滞在を楽しむ
ための実践的ガイド本。初めて
のパリも、何回目かのパリでも
行くたびに発見のある街、パリ。
そんな、パリに滞在する魅力を
素敵な写真満載でみせる言わば
ヴィジュアル本となっています。

撮影を僕と、イタリア人カメラ
マンが担当しました。

この写真は本書の98ページに
大きく掲載。その他にも、この
ブログで見たことのある写真や
未公開の画像が多数。


パラパラとめくっているだけで、パリに行った気分が味わえるはず。

ひとときの、パリ滞在をお楽しみいただければ、幸いです。

ぜひ、全国各有名書店でお買い求め下さい。


さて、僕はパリに戻ってまいりました。「パリ編」の再開です。

またまた、がんばりますので、下のオレンジ色のところ、

応援のクリックよろしくお願いいたします。



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by paris-tsuzuki | 2005-11-04 05:27 | エッフェル塔
2005年 11月 03日

ニッポン10日間の旅 vol.3

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週が明ければ、分刻みのスケジュールがはじまる。コンビニのおにぎり
が昼メシの定番。この味が結構、懐かしかったりする。撮影、打ち合わせに編集部への
挨拶まわり。日本の出版社の仕事をメインにしている僕にとって、「挨拶まわり」は
生命線ですらある。パリという場所は東京から見れば、いわば「離れ小島」。限られ
た時間の中で、お世話になっているところへ、顔を出す。その合間をぬうように東京
時代からのクライアントさんの撮影。僕がパリから帰ってくるということで、撮影の
スケジュールを合わせてくれている。ありがたさに頭が下がる。馴染みのスタッフと
再び、一緒に仕事ができるのは、格別の楽しみですらある。「ワリいな、ちょいと
ばかり手伝ってくれないか」と東京時代のアシスタントに復活を要請。何か大事な
約束を、うっかり忘れていないかと、気がきではない。それが、東京での時間。


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渋滞する首都高から東京タワーを
撮る。薄曇りの中、肩をすぼめる
ように立っている。エッフェル塔
に比べると、お前もずいぶん窮屈
な思いをしているのだな、と妙な
同情すら感じてしまう。逆に、
あまり周囲に対して主張というか
存在感を誇示しないところが、
「東京」タワー、らしいのかも。


短い滞在時間を有効に使おうと、
睡眠時間が削られていく。2,3
時間しか眠れない日々が続き、
あえなくダウン。撮影にカメラ
マンが遅刻という失態を演じる。
幸い、アシスタントが準備をして
くれていたため、本番の予定に
影響は出なかった。

時差ボケなのか、睡眠不足なのか
わからない睡魔に襲われる。移動
の合間にクルマの中で仮眠をとる
しかない。


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そして、ニッポン最終日。
馴染みのカフェ、オーバカナル
紀尾井町へ。友人達と最後の
食事。そして、名物ギャルソン
「よしだ よしてる」氏と再会。
再会を祝して乾杯をする。

思えば、慌ただしい10日間。
仕事ばかりではなく、もっと
日本を楽しめば、とも思った。
しかし、日本で暖かく迎えて
下さる人々、友人達に恵まれ
たことに感謝しています。
あらためて、自分を支えて
下さる方々に対する感謝の
気持ちでいっぱいです。

この場をかりてお礼を申し
あげます。

本当にありがとうございます。

パリで、もっとガンバリます。



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帰りは、ソウル経由の大韓航空。
免税店でヨン様と出会う。

食べて、飲んで、眠れば
パリに着く。

今回のニッポンへの旅で、
再び、パリという街を新鮮
に見ることが出来ると思う。

また、日本とフランスの
物事に対する考え方や、
感じ方について、様々な
角度から見ることができ
る気がする。

折りをみて、日仏の文化、
あるいは生活観の比較に
ついて、書いてみようと、
思っています。

「ニッポン10日間の旅」
終了。


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by paris-tsuzuki | 2005-11-03 03:50 | エッセイ