「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ

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カテゴリ:パリの花( 33 )


2005年 11月 06日

パリからの花束 vol.13 花の年輪

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花をじっくり見ていると、いろんな事を考えてしまう。

ひとひらごとの花びらには表情があり、そこには意味がある気がしてならない。
蕾みだった花は、やがて開き、そして枯れていく。その短い生涯の歴史を花は
表現しているのでは、ないだろうか。

花びらの重なり具合が作り出す不思議な螺旋模様に、僕は花の年輪のような
ものを感じてしまう。

花びらには一枚ごとに想い出があり、それが積み重なることで、ひとつの花に
なっている。まるで、人の生き様のように。

必死になって生きるしか能のない僕だけれど、花のような美しい年輪が
積み重ねられたらな、などと夢想してしまった。



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by paris-tsuzuki | 2005-11-06 05:58 | パリの花
2005年 10月 30日

パリからの花束 vol.12 「ありがとう」の言葉と

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僕は写真を撮るという行為が
好きでカメラマンという仕事
をしている。もちろんお金を
もらい、それで生計をたてて
いる。しかし、仕事の報酬は
お金だけではない。

「ありがとう」という言葉が
ある。

ひと仕事を終え、いい写真が
撮れた時に「ありがとう」と
言ってもらえるのは、この上
ない喜びだ。そんな時、どん
なに厳しい現場だったとして
も、疲れが吹っ飛ぶ気持ちに
なる。同時に「ありがとう」
と言ってくれた人に対する
感謝の気持ちでいっぱいに
なる。僕に「撮影」という
生きがいとチャンスを与え
てくれた上、「ありがとう」
という言葉までもらえれる。
有り難いと僕は心底思う。
この写真は今、発売中の「World Wide Job」vol.2(株式会社 アルク社刊)
という雑誌の中の1ページ。写真と文章の両方を僕が担当しました。
海外で活躍してみたいという夢がある人は必見。ぜひ書店でお買い求め
下さい。役立つ実践的な情報はもちろん、この写真を大きな誌面でご覧
になることができます。

いつも僕のブログをご覧になってくださる皆様に「ありがとう」の言葉と
この「パリからの花束」を贈ります。

今後とも、応援のクリックよろしくお願いいたします。

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by paris-tsuzuki | 2005-10-30 02:31 | パリの花
2005年 10月 21日

パリからの花束 vol.11 白いバラは白くはない。

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白いバラは、本当は白くは
ない気がする。ひとくちに
白いバラと言っても、よく
見てみると、ピンクに近い
色もあれば、黄色味を帯びて
いるもの、青みがかったもの
もある。

人それぞれの個性も、それに
似ている。確かに傾向という
か、ある程度のカテゴリーは
あるかもしれない。しかし、
それが、その人の全て、では
ないはず。よく見てみると、
花が様々な表情や色味を持って
いるように、個々人は、みんな
それぞれの違う色あいを持って
いると、僕は思う。

ひとつひとつの花の表情を見る
ように、僕は、ひとそれぞれの
個性と表情が見れるように、人
と接していければ、と思う。



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by paris-tsuzuki | 2005-10-21 06:16 | パリの花
2005年 09月 29日

パリからの花束 vol.10 花の黄金比

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パリの花はバラばかりではない。
この花はダリア。
赤と白のコントラスト、そして
その幾何学的な美しさに、目を
うばわれる。幾何学的とは計算
された美しさ。例えば、西洋の
庭園と日本の庭園を比べると、
日本はあくまで自然を再現する
ことをめざし、西洋は幾何学的
な美しさを求める傾向にある。
相反する方向かと思えば決して
そうではない。そこには、共通
する法則。黄金比の法則がある。
すなわち、バランスを保つため、
縦横の比率が1対1.618になって
いる。わかりやすく言えば、縦と
横の比率、その対角線が1/3ずつ
にきれいに分かれて、バランスを
保っていること。新しい写真や、
新しい表現を求めて、いろいろ
やってみる。しかし、黄金比を
崩したところに美は存在しない。
それは人類あるいは、地球上の
法則なのだから。

このダリアを見て感じた。花も写真も黄金比のうえに成り立っているのだと。

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by paris-tsuzuki | 2005-09-29 06:05 | パリの花
2005年 09月 19日

パリからの花束 vol.9 秋桜

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仕事の撮影でパリ郊外へ。

このところ、天候が安定
しない。この日も朝から
雨が降り、午後になって
晴れたかと思えば、雨の
入りまじる強風が吹く。

秋桜、コスモスの季節。
折しも強風にあおられ、
撮影できる状況ではない。
しかし、撮影の時間は常
に限られている。
「待つ」のではなく、
「チャンス」を狙う。
一瞬だけ風がやむ瞬間を。

人生においても、およそ
待つこと自体には意味が
ない、と僕は思う。
なぜなら、我慢して待った
先にあるのは、次の我慢で
あることが多いからだ。




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しかし、風あたりが強ければ
仕方がない。襟を立て、目を
細め、チャンスが訪れるのを
狙う。待っているのではない。
準備をしている。

「チャンスは準備が出来ている
者に訪れる」という言葉がある。
こういう機会があれば、こうし
ようという準備が出来ていれば
チャンスがつかめると言うこと。
それには、「こうしよう」とか
「こうしたい」という具体的な
イマジネーションが不可欠。

一瞬だけ、風がやむ。その瞬間に
シャッターをきる。写真の中には
のどかなコスモス畑がひろがる。
まるで何事もなかったように。

日本では、我慢すること耐える
ことが美徳とされることが多い。
しかし、よく頑張ったねと言って
その次に、待っていたのは、
次の我慢だったりする。では、あの我慢は一体、何のためだったんだろうか。
フランスではそんなことはない。などと言うつもりは毛頭ない。僕が言いたいのは、
待つことや、我慢することで自分や他人を満足させるのではなく、次にやりたい
事のために、今、準備をしていこう。そうすれば、チャンスはある、と言うこと。

これを書きながら、自分自身の決意をあらたにしています。

On y va(さあ、行こうか)! 次に向かって。

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by paris-tsuzuki | 2005-09-19 09:08 | パリの花
2005年 09月 13日

パリからの花束 vol.8 息をつめて

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パリ16区 ふと一軒の花屋の前で足をとめる。それは忘れられて
しまいそうなぐらいの淡いバラの色。うすいピンクからうすいグリーンの
グラデーション。わずかな香りをかぎ、そして、息をつめて見つめる。
バラがあたえてくれる豊潤なひとときを感じながら。


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花屋 "Fleurs,Fruits,Feuillages"
Rue Boissiere と Rue Lauriston の
交差する角。16区メトロ2号線
Victor Hugo駅 徒歩2分 
花束 一束5ユーロから、

レトリバー犬が目印


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by paris-tsuzuki | 2005-09-13 06:44 | パリの花
2005年 09月 03日

パリからの花束 vol.7 それは友情という名の

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フランス人と親しくなるのには
どうすればいいのだろう?
何かを一緒にすることが人と人
との信頼関係を深くしていくの
ではないだろうか。
パリに来て最初の撮影で一緒に
仕事をしたフレデリックと今月
も一緒に撮影の仕事をすること
になった。彼の経営する花屋で
次の仕事の打ち合わせをする。
その後、僕は有名なフランス人
写真家の家の食事に招待されて
いたので、花束を彼に作っても
らうことにした。もちろんお金
を払うつもりだったのだが、ど
うしても受け取ってもらえない。
「コレはボクからの友情だ」
と彼は言う。素直にその言葉に
甘えることにした。
秋の季節をアーティスティック
に表現した作品の雰囲気がわかる
だろうか。

花瓶をもう少しなんとかと思うが
秋の夕暮れのテーブルを友情という名の花束が飾ってくれた。

Merci.

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by paris-tsuzuki | 2005-09-03 01:44 | パリの花
2005年 08月 26日

パリからの花束 vol.6 薔薇のくちづけ

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Au nom de la rose
パリに何軒もあるバラ専門の
花屋。

店頭には無数の種類のバラが
無造作に並べられている。
微妙な色の違いが美しい。
バラは花のなかでも特別。
美しく華やかな女性といった
ところだろうか。

美人揃いのバラの中でも
彼女の存在感は極めつけ。
キスを求める口元が私を
撮ってと言っているよう
だった。

Au nom de la rose
87 Saint-Antonie  4区

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by paris-tsuzuki | 2005-08-26 05:30 | パリの花
2005年 08月 13日

パリからの花束 vol.5 薔薇の名はマチス

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赤と白の美しいコントラストを
見せる薔薇。マチスという名前。
20世紀を代表する画家マチス
が好んでモチーフにしたことに
この名が由来するという。
画家アンリ・マチスの描く世界
は写実的なものではなく、心が
感じる色彩に彩られている。
「心が感じる色彩」は見る人に
よって異なる色とも言える。
写真は現実を忠実に写し取る
ものと思われがちだが、実際
には、心が感じる色彩に近い。
なぜなら、カメラはフィルム
であれデジタルであれレンズ
を通して結実する像であり、
人の肉眼で見るよりもレンズ
を通して見る世界の方が美しい
と思うことがしばしばある。
それゆえ、色彩もまた現実と
は微妙に異なり、デジタルで
色調を補正する時は、僕の
心が感じる色彩を求めること
になる。

マチスという名の薔薇。赤と白の色彩を見ていると、なんだかドキドキしてしまうのは
僕だけだろうか?

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by paris-tsuzuki | 2005-08-13 19:31 | パリの花
2005年 08月 07日

パリからの花束 vol.4 薔薇は口ほどにモノをいう

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パリに来て花の美しさ、とりわけ
薔薇の美しさに心を奪われる。
写真家にとって「花」は最後の
テーマとも言われる。
それだけ奥深いとも言えるが、
今の僕の素直な感動が伝えられ
れば、と思う。ひとつ、ひとつ
の花弁の開き具合に表情を感じ
もの言わぬはずの花の色合いに
言葉、メーッセージを感じる。
それは、誰かの決めた花言葉
ではなく、一輪の花は何かを
伝えるために花開いたのでは
ないだろうか?
その花からもらうメッセージは
見る人によって違うはず。

僕はこの薔薇を見ていると、
ピアノのソロ演奏が聞こえて
きた。

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by paris-tsuzuki | 2005-08-07 05:57 | パリの花