カテゴリ:パリのカフェ、フード( 32 )


2005年 09月 08日

TOKYO CAFE STORY

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ご覧のカフェはパリのカフェではない。2003年6月に閉店した今や伝説のカフェ
「オーバカナル 原宿」竹下通りと明治通りの交差する角にあった、このカフェは
パレフランセビルの取り壊しにともない、惜しまれつつも閉店した。フランスの
カフェ文化を東京に根づかせ、我らパリかぶれの人間にとって、東京で唯一の
避難所と言っても過言ではない場所だった。僕はそこで、仕事の打ち合わせから
友人との持ち合わせ、いつしかこの店の季節のメニューの撮影まで担当していた。

そのカフェがなくなるという話を聞いた時、僕は何かをしなければならないと、
思った。これだけ皆に愛されているカフェが、なぜ閉店しなければならないのか
その不合理と周りの人の情熱に突き動かされるようにして僕は、カフェが閉店する
までの3ヶ月間を撮影した。単なるドキュメンタリー的な記録では、面白くない
だろうと、名物ギャルソンを主人公にしたフォトストーリー仕立ての写真にした。
そして、熱狂の時は過ぎ、オーバカナル原宿は2003年6月に閉店。それから、
2年の時が流れようとしていた。

ここで、一般の方に解説をします。いわゆる、カメラマンとか写真家という人種が
どのようにして生活をしているかを。僕もこの業界に入るまでは、知らなかったの
だが、職業的カメラマンと写真家という芸術家は、本来違う分野とも言える。簡単
な言葉で言えば、職業的カメラマンは雑誌社や広告のクライアントさんの指示通り
パーフェクトな仕事を迅速にする高級職人。写真家というのは、写真芸術という、
採算性の低い、芸術活動をしている人のこと。もっと端的い言えば、仕事の写真
はお金のため。作品と言われる、自分が好きで撮る写真は、費用もなにも自分負担
ということ。僕は、職人としての職業的カメラマンをしつつ、自分の好きな写真は
アーティストとして撮るという姿勢を持っている。この「TOKYO CAFE STORY」は
僕が、大好きなカフェなので、なんとしても此処にこんな素敵なカフェがあったんだ
という事を記録、あるいは物語、そして伝説として残すために撮影したもの。

その作品の公開まで、2年もの時間がかかった。カフェの経営母体の移転や有名人
の肖像権、作品の過激な表現について、様々なことはあった。しかし、くじけそう
な僕を支えてくれる、友人達のちから、フランスやパリをこよなく愛する日本人の
助力によって、2ヶ月という写真展にしては異例のロングランの公開が実現できた。

その展覧会が終わり、1ヶ月以上が過ぎた。見に行くことが出来なかった人もいれば
もう一度、ウエブでじっくり見たいという、嬉しい要望もあった、そこで、今回
ウエブ ヴァージョンを公開しようと、思った次第です。.macのスライドショーで
順番に見ていただければ幸いです。スライドショーを観るというところをクリック
TOKYO CAFE STORY ウエブ版はこちら



この作品は東京FMのラジオ番組シュープリームで紹介されました。恥ずかしながら
僕がインタヴューを受けて解説などしている声がこのアドレスから聞けます。

インタヴュー音声はこちら

このインターネットラジオの番組の中の
with smile というところをクリックして頂ければ、音声が聞けます。ディープな
ツヅキファンの方は、是非、お聞き下さい。


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by paris-tsuzuki | 2005-09-08 09:30 | パリのカフェ、フード
2005年 09月 04日

パリのカフェ vol.9 NEO CAFE

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カフェの持つ雑踏感が好きだ。
誰かの話し声、グラスや食器
の触れ合う音。道を行き交う
人々の足音から車の騒音まで。
救急車が奏でる2音階さえも
心地よく聞こえてくる。
今日はNEO CAFEをご紹介。
メトロ4、10号線オデオン
駅の近く、サンジェルマン・
デプレ大通りに面したカフェ。
夕方からの時間帯がオススメ。

カフェは人を眺め、雰囲気を
味わうもの。

隣で話すフランス語が言葉では
なく、まるで音楽のように聞こ
えてくる。


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by paris-tsuzuki | 2005-09-04 07:31 | パリのカフェ、フード
2005年 08月 30日

パリのカフェ vol.8 マクドナルド?

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パリのカフェでマクドナルドを
あげるとは、何事かと。パリに
来てマックなんかには行かない。
そうお嘆きの貴兄にひとこと。
パリに住むまでは、僕もマック
には行かなかった、と。しかし
パリのいたるところにマックは
存在し、多くのパリに住む人々
が利用しているのは事実。
他にいいところがない、安くて
とりあえず、という時にマック
がそこにあったりする。では、
日本とパリでは味は違うのか?
この点が、実は大論争になって
しまった。パリのマクドナルド
はフランス産の牛肉を使い地元
のパン屋に発注して、バンズを
焼いている。その素材からして
僕個人は、パリのマックの方が
おいしいと感じた。それに反論
したのが、東京に在住経験のあ
るフランス人。「マクドーは、
トーキョーの方がオイシイよ」
と。ちなみにマクドナルドの
名称を短縮する時にはパリでは『マクドー』という関西式の略し方をする。
どちらがウマイかについては、今後も聞いてみるつもり。パリ市内のマック
は店舗によって異なるが無料でインターネットにアクセスできる、いわゆる
無線LANが飛んでいるので、ノートパソコンを持って原稿やメールを書く時
には便利だったりする。

でも、この写真、面白いでしょ?
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by paris-tsuzuki | 2005-08-30 06:49 | パリのカフェ、フード
2005年 08月 22日

パリのカフェ vol.7 DOME

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秋の訪れと共にパリに
人が戻ってきた。
ヴァカンスをきめこんで
いたカフェの多くも今日
から開店という店が多い。

今日はリヴォリ通りにある
DOMEへ。セーヌ川の右岸
を西はコンコルド広場から、
東はサンポールまでのびる
リヴォリ通り。DOMEは
東の端、サンポール教会
の向かい側にある。
濃い赤を基調とした店内は
意外に奥行きも広い。

こうして、パリの通りを
眺めている時間。なぜか
心が落ち着いてくる。

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<カフェ情報>
DOME
4-6 Rue de Revoli 4区
Tel 01 42 78 56 48

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by paris-tsuzuki | 2005-08-22 21:41 | パリのカフェ、フード
2005年 08月 15日

パリのカフェ vol.6 ピエロ

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日本のお盆にあたる8月15日は
フランスでは聖母昇天祭の祝日。
ヴァカンス真最中のパリでは
ほとんどの店がシャッターを
降ろしている。月曜日だという
のに駅前のスーパー、モノプリ
もお休み。昔の日本のお正月は
こんな感じでお店が全部閉まって
いたよなー、などと思い出す。
原稿を書くとき、ファミレスに
行くのが好きだった。雑踏の
中の孤独感のような感じが集中力
を高めてくれるからだ。
日本の雑誌の原稿をまとめるのに
カフェに行こうと思ったのだが、
馴染みの店はどこも、お休み。
駅前で唯一、開いているのが
「Le Pierrot(ピエロ)」
どうせ、ヴァカンスだしっ、と
自分に言い訳をして、勢いよく
ビールを注文。

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チョっと小腹が空いてきた。本日のおすすめメニューが書いてある黒板に目をこらす。
ぐちゃぐちゃの筆記体で書いてあり、字が読めない。ギャルソンに一番上のは何かと、
質問してみる。説明を聞いてみても僕のフランス語力で理解できたのはフロマージュ
(チーズ)とオニョン(タマネギ)。不安もあったが値段も手頃なので注文してみる。
いためたタマネギとチーズをホワイトソースで煮込んだものがパイ生地の中に。
サクサクとした食感がなかなか良い。ビールにも合う。チーズがからむトロリとした
タマネギを味わい、ビールをひとくち。夏の西陽に目を細め、人気もまばらな通りを
眺める。人の少ないパリも悪くない。ゆっくりとした時間が過ごせるではないか。
あっ、原稿書きに来たんだった。書かなきゃ。

<カフェ情報> LE PIERROT
67 Avenue de La Motte Picquet 15区
01 47 34 17 76
メトロ6、8、10号線 ラモットピケ駅前

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by paris-tsuzuki | 2005-08-15 00:03 | パリのカフェ、フード
2005年 08月 06日

パリのカフェ vol.5 PAUSE CAFE

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友人とバスティーユの駅で待ち合
わせ、カフェに行く。駅の近くの
カフェは値段が高いから、という
理由でブラブラ歩く。すると、
必ず、Charonne通りあたりに。
今日は" PAUSE CAFE "にきめた。
黄色と赤のテラスのテーブル。
モダンでアーティスティックな
雰囲気。この季節、席はテラス
からうまっていく。今年のパリ
は冷夏でとても過ごしやすい。
夏は暑く冬は寒く春と秋は雨が
多い東京では、テラス席が心地
よいのは年に何日あるのだろう
か、と思ったものだ。
隣の席のマダム、携帯電話をか
けてるだけで、キマっている。

僕はパリという芝居小屋の中に
住んでいるのかもしれない。



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カフェ アロンジェ、直訳すれば
allonge=延ばしたコーヒー。要
するに、薄いアメリカンタイプ
のコーヒー。ノドが渇いている
ときや、さっぱりしたコーヒー
が飲みたいときにはおすすめ。
最近では、多くのカフェで、
カフェ アロンジェは飲める。


赤いところに白抜きの文字を
入れれば、一枚のポストカード
の完成。

僕のブログの写真、何かに使い
たい時には、メールを下さい。
原則として許可をだしますので
下記のメールボックスまで、
よろしく。

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<カフェ情報>
PAUSE CAFE  ポーズ カフェ
41 Rue de Charonne 11区
01 48 06 80 33
バスティーユから徒歩5分
カフェ アロンジェ 2.1ユーロ

by paris-tsuzuki | 2005-08-06 07:29 | パリのカフェ、フード
2005年 08月 04日

パリのカフェ vol.4 贅沢な時間

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どこのカフェでもいい。
今日、言いたいことは基本的には
どこでもいい、という事だ。
朝食のことを"Petit Dejeuner"
小さい昼飯と仏語ではいう。
形容詞を付けた言葉しかなく、
朝食という独立した名詞がない事
は、すなわち朝食に対して重きを
おいていない、とも言える。
しかし、コレがうまいのだ。パン
とバターとジャム。カフェオレが
あれば、パッフェ(パーフェクト)
値段も吉野家の朝定食と同じ位。
高級店でないかぎり、高くない。
周りを見渡すと皆、同じ動作をする
1、パンの横腹にナイフを入れる
2、上下に切ったパンにバターを
3、ジャムを塗ってはさむ。
4、ガブリと噛みつき
5、カフェオレをひとくち。
 以下コレのくりかえし。
いや、どこでもいいんです。
どこでも、たいがいウマイですから。

独立した名詞がなくても、そんな贅沢な時間を持つことができる。それが、パリ。
ちなみに、僕はイチゴのジャムが大好物。素直にバターもうまいんだなー。

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メールBOX
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by paris-tsuzuki | 2005-08-04 08:55 | パリのカフェ、フード
2005年 08月 01日

パリのカフェ vol.3 僕にとってのカフェ

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名店 "カフェ・ド・フロール"
に行ってきた。いや、正確には
前を通ってきた。かつて、2階に
サルトルが住んでいたことで有名
な店だが、僕にとっては大好きな
写真家ジャンルーシーフの行きつ
けのカフェだった、という逸話に
憧れを抱いていた。実際、行って
みるとスノッブな階級の常連客か
観光客が多いといった印象。
自分の好きな時間を持てる自信が
なく、いったん通り過ぎる。
しかし、僕にはカメラマンとして
の使命がある。
"カッコいいスナップを撮ること”
なんだか、敷居が高そうだ、など
という弱腰な理由で退くワケには
いかない。店を20mばかり過ぎて
深呼吸。一発でキメるしかない。
カメラの露出(明るさの程度)
シャッター速度ホワイトバランス
レンズの画角(写る範囲)を
あらかじめ設定しておく。いざ、
フロールに向かって再び、前進。
自然な感じで、しかし、ややゆっくりとした歩調で足をすすめる。あと、10m。
チラリ、ちらりとテラス席を見るカメラを首から下げた怪しげな東洋人それが僕。
ギャルソンがいい位置にはいった、手前のカップルO.K.ハゲの親父はギリで切る。
瞬時に写真の構図を計算しつつ、振り向きざまにシャッターを斬る(この漢字です)。
ゴメン、も言わず歩み去る。写真は悪くないのだが、なんか緊張してしまった。

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結局、地元のカフェに帰ってきた。
なぜか、おばちゃんのギャルソンに
”コカ・ライト”を注文する。
通りをぼんやり眺めながら、コーラ
を飲む。心地よい風が涼を運んで
くれる。読みかけの小説から目を
あげ、ふと考える。そう言えば、
こんな時間を東京では持っていな
かったな、と。
僕なりの時間が持てること。
それが、カフェがくれる大切な
時間なのかも知れない。

と、言いながら写真の構図と車の
ブレ具合とカップルの入る位置と
後ろのフランス国旗のたなびき加減
を計算しながら、撮っていたりします。

まあ、カメラマンの使命ですから。

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by paris-tsuzuki | 2005-08-01 05:32 | パリのカフェ、フード
2005年 07月 28日

ウチで食べよう。vol.1 「中井家の食卓」

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メトロ7号線で19区から帰る途中。メトロにギターをかかえたミュージシャンが
乗って来た。いかがわしい、オッサンだな、と無視を決め込む。彼は大声で始める。
「紳士、淑女の皆さん。そして、アフリカ系の皆さん。こんにちは。私は○○です。
さて、アフリカ系の皆さんにこの曲を!」てな感じで路線の客をガッチリつかむ。
"ジャジャヤーン、オイラはクスクス大好きで、ジャヤーン。だってクスクス安い
から、ジャーン。オイラはお金はないけれど、ジャーン。オイラはクスクス大好き
ー、ジャーン”てな、感じで始まった。メトロのミュージシャンというよりも、
ギター侍か、コメディアン。車両の皆はアフリカ系を中心に大受け。無視しようと
しても、それこそクスクス笑いがこぼれだす。
高価なブーツを買った後でもあり。今日のメニューはクスクスに決定。

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<最も簡単なクスクスの作り方>
まず、スーパーで買ってきた、クスクスを皿の上
に適量入れる。ちなみにパリでは1キロ200円。
そこに、水を加えます。
香りづけに、お好みでガーリックを少々。


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水をひたひたより、少し上まで加え、ラップをかける。
後は、電子レンジで約3分。様子を見ながら水を足す。
炊きあがったら、ほぐして、完成。

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醤油を少々かけるとコレが美味。ガーリックライスの感覚。
一食3円未満にして、この旨さ。日本でもお試しあれ!
「中井家の食卓」に出せるかも、のうまさです。
だから、マジだって。

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by paris-tsuzuki | 2005-07-28 08:54 | パリのカフェ、フード
2005年 07月 03日

パリのカフェ vol.2 人食い人種

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メトロ2号線クーロンヌ駅を降り
rue de MoulinjolyとJean Pierre
Timbaudの交わるところに、
この老舗のカフェがある。
名は「CANNIBALE」
人食い人種という意味。
さぞかし恐ろしいところと、
思いきやそうでもない。
地元密着型のいいお店。
なんと言っても料理が旨い。
今日のおすすめは、
骨付き豚肉の蜂蜜ソースがけ。
とろりとした食感とワイルドな肉感。
食った気がします。
さながら肉食という感じで完食。
古い建物を改築した店内の雰囲気も
トレボン。
骨董品のような照明もアーティスティック。
ディープなパリファンには、たまらないはず。

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by paris-tsuzuki | 2005-07-03 07:50 | パリのカフェ、フード