「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ

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カテゴリ:Q&A( 3 )


2006年 05月 13日

パリなんでも相談室Q&A vol.3 コンパクトカメラ選び

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ひさしぶりに「パリなんでも相談室Q&A」のコーナーです。

さて、皆さんからいただく質問で多いのが美術館やカフェといった室内で
ブラさずに確実に撮る方法を教えて欲しいといったもの。今日はカメラ選び
のポイントについてお話します。

ブラさずに撮る方法は「息をとめる」とか「テーブルに肘をついて安定させる」
などの方法もありますが、人間が撮る以上、限界がある。そこで、これからの
旅行シーズンに備え新しいデジタルカメラを買い替える方が簡単。しかし、
これだけ多くの新製品が次々と出てくる日本では、どのカメラを買ったら良い
のかわからなくなってしまう。そこで、以下の3条件を満たすカメラをオススメ
としておきます。

1、ISO感度が800から1600まであるもの。
2、手ぶれ補正機能を内蔵しているもの。
3、広角域が35mm換算で28mmからのもの。

この3条件となる理由について
1、ISO感度が800から1600まであるもの。
暗いところで手ぶれする原因はシャッター速度が遅くなることにある。これを
解決するには高感度の設定が出来るデジタルカメラが使いやすいということ。
内蔵のフラッシュを焚けばとりあえずは写るが見た感じとは違うものになって
しまう。また、パリの美術館ではフラッシュを禁止にしているところも多い。ただ
高感度にすると画像が荒れてしまう傾向がある。そのため必要に応じて感度を
上げるのがコツ。

2、手ぶれ補正機能を内蔵しているもの。
感度を上げると画像が荒れてくるので、本当はなるべく低い感度で撮りたい。
その時にカメラ側で手ぶれを防いでくれるのが手ぶれ補正機能。メーカー
各社が競ってこの機能を強化している。ただ、この機能を使うとカメラがブレ
を計算したりしているので、やや時間がかかりシャッターを押すタイミングが
ズレることがある。やはり、この機能も自分でオン・オフを切り替えて使うほうが
シャッターチャンスを逃がさない。

3、広角域が35mm換算で28mmからのもの。
従来のコンパクトカメラの多くが35mm換算で38mmぐらいからのものが多かった。
しかし、なるべく広い範囲が写せる28mmからの機種も出ているので、出来れば
その方が便利かも知れない。ここで「35mm換算」とか「○○mm」という耳慣れない
言葉について解説しよう。「35mm換算」というのはフィルムを使うカメラで言えばと
いう意味。デジタルの時代になりCCD等のフィルムに相当する撮像素子の大きさが
カメラの種類によって異なってきている。この撮像素子の大きさによって写る範囲が
違うため「35mm換算」という従来の基準を使ってわかりやすくしている。ではこの
「○○mm」とは何か。簡単に言ってしまえば数字が小さい程、広い範囲が写る広角。
数字が大きくなれば狭い範囲を写す望遠ということ。例えば28mm〜105mmという
ズームがついている場合、28mmが広角で105mmが望遠ということ。したがって、
38mm〜135mmのズームと比べた場合、38mm〜135mmの方が望遠は強いが
広角は狭い範囲しか写らないということになる。一般に狭い場所で何人かの友達と
記念撮影をする時や部屋の内部全体を写したい時には広角の方が便利。望遠は
スポーツでも撮るのでない限りあまり使うことはない。そのため、28mmからの広角
がある方が便利なのでは、と思った次第。

メーカーおよび機種選びについて
それでは、どのメーカーの何という機種が良いのであろうか。パリにいると日本よりも
新製品の情報が遅く、機種名もメーカーによっては名称が異なるため、あくまで傾向
だけを書きます。一眼レフの場合はキヤノンかニコン。しかしコンパクトとなると話は別。
高感度に定評のあるメーカーはフジフィルムのFinePixシリーズ。手ぶれ補正は今では
各メーカーで出ているが浜崎あゆみを起用して大々的に宣伝したのはパナソニック。
好みにもよるが鮮やかな色味とデザインはソニー。コンパクトカメラ作りで定評があり、
広角レンズが優秀なのはリコーと言ったところ。

価格および画素数について
大手の量販店などで5万円ぐらいの予算があれば満足のいくものが買えると思います。
画素数は500万画素以上であれば問題なし。逆にコンパクトタイプのカメラでそれ以上
の画素数があっても画質的にはあまり変わらないことも多い。

カメラも自分の持ち物である以上、デザインや自分の好みといったものもある。自分の
相棒となるカメラを楽しみながら選んでみてはいかがでしょうか。


カメラ選びのポイント3条件。参考にしていただければ幸いです。
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by paris-tsuzuki | 2006-05-13 02:15 | Q&A
2006年 02月 26日

パリなんでも相談室Q&A vol.2 自分なりの臨場感

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今日はこの春、卒業旅行でパリを訪れるというE.Iさんからのご質問。

Q: 「私は食べることが大好きで(それゆえパリ滞在はとっても楽しみです)、
旅先で食べたものをよく写真におさめます。ピントが上手く合わせられていないのか、
ぶれてしまうのかよくわからないのです。デジカメで食べ物を美しく撮るコツを教えて
いただけないでしょうか」

ここで問題点を整理してみましょう。
1、ブレの解決方法。
2、食べ物をおいしく撮るコツ。

A:
総論:カメラの機能を使いこなすことが大切です。
全部オートで撮ってうまくいかない、ではなくコンパクト
カメラでも最近は機能満載。それを上手く使いこなせば、
感動を残せるはず。ちょっとした工夫をしてみましょう。

1、ブレの解決方法。
まず、ブレを防ぐ方法。一番簡単なのは、ISOという感度をあげることです。
レストランやカフェの店内の照明は暗いのでオートではなく、ISO設定を800
以上にすることを、おすすめします。最近はISO1600でもきれいに写る機種や
手ぶれを補正する機能のついたカメラも登場しています。デジカメを買い替える
時には、ISO800以上あるいは、手ぶれ補正の機能がついているものがおすすめ。

2、食べ物をおいしく撮るコツ。
次に、おいしそうに撮るコツですが、僕は臨場感が大切だと、思います。もちろん、
プロとして、広告のフード写真を撮るときには、上の作例のような写真はめったに
撮りません。広告の写真はポスター、メニュー、カタログといった撮影。おいしそう、
かつ皆にわかりやすく伝えるのが使命です。また雑誌とりわけパリの、ということに
なると、スタジオでライティングをしたような写真では東京との区別がつかない。
そこで、パリらしさや雰囲気を伝えるように僕は心がけています。では、旅行先の
レストランで自分の感動を伝えるコツは何でしょうか。僕は臨場感にあるのでは、
と思います。今日の作例はパリの名門、カフェ・ド・フロールのクラブハウスサンド。
そのボリューム感と、男の人がガッツリ食べて満足できるヴォリュームを表現した。
このように、自分なりの臨場感を伝えるために写真という技術をつかってみましょう。
単にいかにもプロ風というのではなく、こんなにおいしかったんだよという感動を
写真という形で伝えることが出来れば、もっと素敵な旅になるのではと僕は思い
ます。ご参考になれば、幸いです。

「パリなんでも相談室Q&A」 みなさんからのご質問をお待ちしております。

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by paris-tsuzuki | 2006-02-26 09:45 | Q&A
2006年 02月 16日

パリなんでも相談室Q&A vol.1 犬のフンについて

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パリやフランス、写真やデジタルカメラ等について
いくつか質問のメールをいただきました。 そこで、
「パリなんでも相談室Q&A」というコーナーを始めます。

   四国在住のRさんからのご質問。
Q: パリは犬を飼っている人が多いそうですね。
   オペラ座の近辺には犬のフンはあまりないのに、
   イエナのあたりには犬のフンがたくさん落ちている
   と聞きました、なぜなのでしょうか。

A: パリは区域にかかわらず、犬のフンを放置することは
   罰金の対象になります。それにもかかわらず、区域に
   よって犬のフンがたくさん落ちているところと、そうでも
   ないところがあるのは、なぜか。
   主に2つの理由が考えられます。1、その区域の特性。
   2、その区域の住民の人間性。以下、理由をのべます。

   1、オペラ座は商業地区であり、イエナは高級住宅地と
   いう、区域の違いがある。すなわち、ギャラリーラファイ
   エットやプランタンなどの大きなデパートがある地域に
   そもそも犬を飼って暮らしている人が少ないので、フン
   も少ない。

 2、イエナは16区というパリの高級住宅街にあることがキーワードとなる。
住宅街なので、犬を飼って住んでいる人が多いというのは納得がいくことであろう。
問題は「高級」という点にある。まず、パリで犬を買うこと自体、値段が高い。一匹
10万円以上はする。いわゆるブランド犬ともなれば、なおさら。したがって、犬を
飼う以前の問題として買える人は「お金持ち」の部類にはいる。そのため、お金持ち
が多く住む16区では犬も多く住んでいるということになる。犬が多いのでフンも沢山
落ちているというのが、ひとつの答え。ただ、僕個人の見解としては、それだけでは
ないような気がする。最近、取材で16区に行くことが多いのだが、確かに犬のフンの
多さには辟易とすることがある。それは、この区域に住む人間性とも関係しているよう
な気がしてならない。歴史的には19世紀後半から20世紀初頭にかけて再開発された
この地域に地方からの貴族を中心に、お金持ちが集まってきたという経緯がある。
今でこそ女中や使用人を雇っている人は少ないが、アパルトマンの最上階の屋根裏
部屋といえば、そういった人々が住んだ場所。今では、僕らのような日本人が安くて
16区に住むとなれば、定番のような場所でもある。かかる区域に住んでいる21世紀
の末裔は今でも、その当時に近い意識を持っているのではなかろうか。わかりやすい
言葉で言えば、自らの飼い犬がフンをしても、「何で私がフンなんか拾わなければ
ならないの」といった意識を持っている人が、この区域には多いのでは、なかろうか。
それゆえ16区には犬のフンが多い。後半推測が多いのですが、僕が感じた答えです。

話が長くなりました、すいません。

あなたが感じた素朴な疑問、答えられないこともあるかとは思いますが、
一生懸命、調べてお答えします。

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by paris-tsuzuki | 2006-02-16 06:03 | Q&A