「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ

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カテゴリ:メトロ( 4 )


2006年 06月 26日

ジューン・ブライドの前日

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メトロの中で、やたらと陽気な集団と出会った。

話を聞いてみると『今日は独身最後の日』とのこと。

その日はバカ騒ぎをするのがフランス流。

6月はパリもジューン・ブライド。

バカンスの前に結婚式を挙げるカップルが多いのだ。

この調子で騒いだあげく、翌日の結婚式の日はそのまた翌朝まで

騒ぎまくるのがフランス流とのこと。



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『大人はどうして、そんなにバカなことをするのかしら』

という少女の気持ちもわからないではない。

しかし、『お祭りは陽気に全力で騒ぐべし』がラテンの魂でもある。

今日はおしゃれなパリではなく、リアルなパリをお伝えしたかった。


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by paris-tsuzuki | 2006-06-26 09:50 | メトロ
2006年 03月 15日

メトロな人々 vol.3 地下洞穴の謎

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メトロの中でやたらとテンションの高い人達に出会った。

学生風の彼等は泥だらけの服装にヘルメットまで持っている。
不思議に思った僕は写真を撮りながら話しかけてみた。

「すごい格好だね。フリークライミングをやっているのかい」

「違うよ。冒険だよ。カタコンブに入って来たんだ」

カタコンブと言えば中世から何百万人もの骨が埋葬されている
あの納骨堂のことか、と思いさらに聞いてみた。

「骨が沢山ある洞窟に行ったのかい」

「それが違うんだな。パリには他にもカタコンブが沢山あるのさ。
俺たちはその秘密の穴の中に冒険に行ったってワケさ」

彼等は観光名所である納骨堂ではなく、パリの地下にある秘密
の洞穴に探検に行ったとのこと。他にもパリ中に洞穴はあるらしい。


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パリには石造りの建物が多い。その材料となる石はどこか遠くから
運んできたのではなく、多くはパリの地下から掘り出されたもの。
そのため、パリの地下は石を切り出した跡が洞穴となり、その
全長は250キロ以上にも及び、蟻の巣状態になっているそうだ。
その昔、パリの北にあるビュットショーモン公園は石切り場跡の洞窟
があり盗賊のすみかだった。そこにゴミを埋めて公園として再開発
した。また、第二次世界大戦中、レジスタンスの人々は文字通り地下に
潜りその洞穴を抜け道として活動していた。その秘密の洞穴へと
つながる穴は、現在塞がれているはずだが、その封印を解いて中
へと入ってしまう輩もいるのであろう。

小説や映画の世界の話だと思っていた地下洞穴が今もパリの下に存在
しているらしい。この建物の下にも秘密の洞穴があるのかも知れない。
冒険小説の好きな僕は、ふとそんな想像にかられていた。


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by paris-tsuzuki | 2006-03-15 22:19 | メトロ
2005年 12月 16日

メトロな人々 vol.2 カラオケおばさん

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「こんばんわー皆さん。聞いて下さいね」ウッウンと
咳払いをすると、おばさんはカラオケのスイッッチを
いれ、歌い出す。見たくもない、という周囲の冷たい
視線をものともせず、おばさんは歌い続ける。曲名は
わからなかったが下手であることは、よくわかった。
本来メトロで演奏なりをするにはRATPという地下鉄
公社のオーディションを受けバッジをもらわなければ
ならない。しかし、このおばさん、明らかにモグリ。
演奏も何も単なるカラオケ。誰もが無視するさむーい
雰囲気の中、唯一の聴衆を見つけたかのように僕が
構えるカメラを見続ける。マイクを持つ手の小指が
立っていた。
歌い終わるとチップを集めに車内をまわる。せつなさ
に僕は20サンチーム(約30円)コインを出した。
駅に着くとおばちゃんはカラオケを積んだカートを
よっこらせ、と降ろす。先ほどの絶唱のせいだろうか

ウッウン、ゲッホゲホと咳き込んでいる。痰がからんでいるようだ。
おばさんの咳が薄暗い通路に木霊する。その後ろ姿に人生の哀愁がただよう。
おばさんガンバレ、外は寒いよ、と声がかけたくなった。



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by paris-tsuzuki | 2005-12-16 09:27 | メトロ
2005年 12月 10日

メトロな人々 vol.1 不条理な世界

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メトロ8号線オペラ駅。
頭の上に「何か」をのせた男が
前を行く。

な、なんだ?あの頭の上にある
ものは?好奇心旺盛な僕は、
それが何であるか知りたくて
思わず後をつけていた。

男はずっと何かをのせたまま、
足速に階段を降りて行く。

僕が行きたい方向とは逆のホーム
へと男は向かう。

ここまで来たら、確かめないこと
には寝覚めが悪い。



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男は何事もなかったような表情で
ホームに立っている。周りにいる
人はチラリとは見るものの、特に
関心をはらう様子はない。この玉
は僕にしか見えない幻覚なのであ
ろうか。

僕は夢遊病者のようなあしどりで
男に近づく。

「それは、水晶?」と尋ねる。
「そうだよ」男は得意気な表情で
こたえる。「お、大きいね」それ
ぐらいしか、思いつかない。
僕は写真を撮り、「ありがとう、
じゃあ」と男に別れを告げる。

何とも間が悪い。それはまさに、
不条理な世界。

結局、あの水晶玉が何のための
モノだったのかは、わからない。


そうか、ここはカフカの作品を生んだ国だったな。
こんな不条理があっても、おかしくはないんだ。そう、自分を無理やり納得させ、
僕は反対側のホームに向かった。

パリのメトロには色んな物語がある。いろいろあるんだ、よくわらないが、、、。


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by paris-tsuzuki | 2005-12-10 05:24 | メトロ