「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ:散歩道
2006-08-22T07:18:47+09:00
paris-tsuzuki
パリ在住カメラマン都筑清 TSUZUKI Kiyoshi のファッション・グルメ・ライフスタイル情報ブログ 横浜生れ 早稲田大学法学部卒 フランスパリ写真コンクール準グランプリ受賞 '05年活動拠点を東京からパリに移す
Excite Blog
パサージュで雨宿り
http://parisparis.exblog.jp/4029275/
2006-08-22T07:11:00+09:00
2006-08-22T07:18:47+09:00
2006-08-22T07:11:21+09:00
paris-tsuzuki
散歩道
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このところパリは毎日、雨が降っている。
雨は一日中、降り続くわけではない。
一日中、降ったり止んだりしている。
雨が降る日はパサージュを歩くのが良い。
曇りガラスと鉄骨でおおわれた小径に足音だけが響く。
日本で言えば、商店街のアーケードか地下街といったところのはず。
しかし、パサージュはもっと、寂れている。
寂れているから、良いとも言える。
バカンス時期ということもあり、人影もまばら。
寂れた商店街といえば、日本的には否定的なイメージに聞こえるかもしれない。
しかし、派手な色彩の広告で目がチカチカしたり、耳を聾する宣伝の声や音楽も
流れていない。歩きにくいほどの人混みもない。
雨宿りがてらに歩きながら、考えごとができる。
いつ止まったのか、わからない時計。
それは、この場所を象徴しているように思われた。
ひょっとしたら、天使が時間を止めているのかもしれない。
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バトー・ビュス 船上バスの旅 vol.2
http://parisparis.exblog.jp/3952955/
2006-08-08T07:33:00+09:00
2006-08-08T08:03:00+09:00
2006-08-08T07:33:55+09:00
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散歩道
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午後9時半。
ようやく太陽は西の空へ沈み、
残照だけが、わずかにノートルダムの輪郭を照らす。
すでにモノトーンとなった影、セーヌの向こうの空だけが
大急ぎで夕陽の筆をいれていた。
夜ともなれば、風は涼しい。
このまま、秋になってしまうのでは、という寂しさすら感じる。
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オーストリッツ橋で折り返したバトー・ビュス(船上バス)は
セーヌ右岸に沿って進む。
シテ島のコンシェルジュリーが見えてくる。
14世紀、日本で言えば鎌倉時代に建てられたものが、こうして残っている。
初めてパリを訪れた時のことを、ふと思い出す。
このコンシェルジュリーを見て、まるで中世のお城のようだと思い、
素直な気持ちで、僕は街の美しさに魅了された。
こうして、セーヌ河沿いにパリを眺めると、あらためて
『パリはテーマパークのようだ』と感じざるをえない。
『ディズニー・シー』という日本にあるテーマパークに行ったことが
ある人なら、わかるであろう。ヨーロッパから、アメリカやイスラム世界
までを、ワンブロックごとに再現している映画のセットのようなテーマパーク。
人工的に造られたものかどうかは別にして、世界遺産に指定されている
このセーヌ河沿いに地域は、船の上から眺めるとまさにテーマパークという
感じがする。パリは東京の1/6の面積しかない小さな地域にすぎない。
しかし、テーマパークとしては世界最大の大きさ、とも言える。
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夕闇の残り火は一瞬にして、夜の闇につつみこまれる。
オルセー美術館の灯が水面に黄金色に反射しながら、流れていく。
2000年以上前から、セーヌに守られたこの地は都として栄えて来た。
僕は21世紀初頭の今、この地を見ている。
時々、タイムスリップしながら、今を見ている。
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バトー・ビュス 船上バスの旅 vol.1
http://parisparis.exblog.jp/3946903/
2006-08-07T08:31:00+09:00
2006-08-08T08:02:38+09:00
2006-08-07T08:31:16+09:00
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散歩道
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今日はバトー・ビュス(船上バス)に乗ってセーヌ河を散歩しよう。
セーヌ河には無数の遊覧船があるが、途中下車が楽しめるのはバトー・ビュス。
まずはコースをご紹介。エッフェル塔のすぐ下、イエナ橋のたもとから
バトー・ビュスは出発。オルセー美術館、サンジェルマン・デプレ、ノートルダム寺院、
オーストリッツ橋で折り返し、オテル・ド・ヴィル、ルーブルとパリの名所を一周する。
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船の上からの眺めは、いつもと違って見える。
シテ島の西側は僕の好きな場所でもある。
ノートルダム寺院の前で途中下車。
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岸辺に腰をかけ、ひと休み。
時が止まっているかのような、おだやかな時間。
夏という季節、パリという場所は、皆のこころを解放してくれる。
世界最大の観光都市、パリ。
この季節をパリで過ごすことは、それだけで幸福なことだと思う。
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パリの散歩道 vol.4 静謐な時間
http://parisparis.exblog.jp/3641382/
2006-06-16T06:57:00+09:00
2006-06-16T07:12:15+09:00
2006-06-16T06:57:10+09:00
paris-tsuzuki
散歩道
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パリ13区 トルビアック通りの裏手に「ポプラの小公園
(Square des Peupliers)」という名の一画がある。
細い石畳の道に囲まれた、まるで隠れ里のような本当に
小さな住宅街。
そこには、時代の流れとはまるで無縁な
静謐な時間が流れていた。
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窓辺のバラが美しい。
此処に住む人はこの窓辺の景色をこよなく
愛しているのであろう。
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比較文化論エッセイ『スペースアルク都筑清のパリ暮らしエッセイ』はコチラまで
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パリの散歩道 vol.3 「パリの田舎街」
http://parisparis.exblog.jp/3139451/
2006-04-03T09:25:08+09:00
2006-04-03T10:12:00+09:00
2006-04-03T09:25:07+09:00
paris-tsuzuki
散歩道
パリ20区メトロ3号線ポルトドバニョレを
降りる。駅前の広場に絶唱するエディット・
ピアフの像に圧倒される。「愛の讃歌」を
はじめ、20世紀を代表するシャンソンの
大御所の像が無造作にここにある。
像の後ろにはエディット・ピアフの名を冠し
たバーがあり、地元の人々を中心に今でも、
ライヴなどが行われているようだ。
しかし、このポルトドバニョレという場所、
パリ市内の東の端に位置するため、よほど
のことがない限り、一般の人は訪れること
はないのではなかろうか。
僕は取材のために此処を訪れたのだが、
なかなか味わい深い街である。
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ポルトドバニョレ駅からエディット・ピアフ広場を
南西に100メートル程で、オクターヴ・シャヌート
広場(place Octave Chanute)に出る。そこから
ポール・ストラウス通り(rue Paul Strauss)の方
を見ると小高い丘のような住宅街が見えてくる。
このような2階建ての一軒家を見てもパリの街
一般について知識がない人は何が珍しいのか、
ピンとこないのではなかろうか。
ほとんどが5〜7階建ての建物で構成されている
パリ市内では2〜3階建ての一軒家がとても珍しい
建造物ということになる。ましてやこのような住宅街
というのは日本では全く紹介されないがパリでは
貴重な文化遺産のような区域なのだ。
とりわけ、この地域になぜこのような建物の一群
が形成されるようになったかの歴史を知ればこの
区画の意義が理解できるのではなかろうか。
19世紀後半、ナポレオン3世の統治下セーヌ県知事オスマン男爵による
パリ大改造計画が実施された。細い道が複雑に交差する城下町構造だったパリを
近代的な都市とするための都市整備が行われた。そのため古い建物の多くが壊され
広い道が建設されていった。ここに一階が店舗で二階より上は住居とするパリの基本
的なスタイルが確立されていった。しかし、かかる近代的なスタイルを善しとする人
ばかりではないのがパリ。古い建物を解体した膨大ば瓦礫をかつての石膏石切り場
に積み上げて住宅街を形成した。それが、御覧の写真の区域である。19世紀後半から
20世紀の初頭にかけて建設されたこれらの住宅街は " La Compagne a Paris "
「パリの田舎町」として貴重な一画となっている。
パリ市内にありながら2階建ての一軒家にして、庭付きの生活はある種パリジャンの
憧れのライフスタイル。
今日の話題、わかりにくかったかも知れませんがパリ通は必ずクリックお願いいたします。
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パリの散歩道 vol.2 パサージュへ
http://parisparis.exblog.jp/2046035/
2005-12-01T03:40:57+09:00
2005-12-01T04:55:20+09:00
2005-12-01T03:40:57+09:00
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散歩道
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寒い日が続いている。石造りの街並は、昨夜の冷気をそのままにし、
容赦なく足元から忍びよる。風を避けるように歩くうちに足はパサージュへと向かう。
ボジョレーヌーボーの時に訪れた、ギャラリー・ヴィヴィエンヌ。鉄骨とガラスで
覆われた、時の流れが止まった場所。商店街というには、どちらかと言うと売る気
のない商品が並んでいる。いや、もちろん買えるのだが、少なくとも19世紀ぐらい
から、時代という時の流れに対して知らんぷりを決め込んでいる場所。
外の冷たい風をさえぎり、ガラス越しのやわらかな光に包まれる。ポケットに手を
入れ、背を丸めるように歩いていた僕は、外からの寒さからも遮断されているこの
場所が、時の流れからも遮断されていることに気づいた。
おもちゃ屋さんのウインドウ越しに、オルゴールの音が聞こえて
くるような暖かい世界がある。ノエルは子供達ばかりではなく、大人にも
ひとときの夢を見せてくれる。
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パリの散歩道 vol.1
http://parisparis.exblog.jp/1837333/
2005-11-13T08:54:58+09:00
2005-11-13T08:58:55+09:00
2005-11-13T08:51:27+09:00
paris-tsuzuki
散歩道
パリ16区。
落ち葉が舞う石畳の小道を歩く。
11月に入り、吹く風の冷たさに、
コートの前を合わせる。
日本の出版社の仕事をしていると
どこまで、リアルなパリを、描写
すべきなのか、という問題に必ず
直面することになる。
すなわち日本の読者一般が求める
パリのイメージと、いわば現実の
パリは、ある種全く違う世界です
らある。
では、日本向けはこうですね。
といういつもの定番だけでは、
満足できないのが日本の出版社。
今まであまり紹介されていない、
パリで日本の人が見て、さほど
違和感がないぐらいの、パリが
いいのですが、どこか良い所が
ありますか? という類の情報
を求められる事が多い。
例えて言うならば、「甘いものが食べたいのですが、あまり甘くはない、甘いものを
お願いします」という注文。ムズカシいといえば難しいが、そこはプロとしてのウデ
の見せどころでもある。
皆が知っているけれど、知らない「散歩道」シリーズを新たにスタートします。
来年の春には、単行本となることでしょう。今、この企画で燃えています。
「とおり一遍ではない、僕が知っている、暖かいパリを伝えたい」
そんな気概で、頑張っていこうと思っております。
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