「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ

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カテゴリ:エッセイ( 67 )


2006年 09月 21日

パリ時間 午前4時

この3週間、過酷なまでの忙しさと、日々、闘っていた。

撮影に追い打ちをかけるがごとく、原稿を書かねばならない。

「仮眠」はするが、「睡眠」はない。

「食べて」はいるが、「食事」はしていない。

好きな仕事ではあるが、心を亡くすほど忙殺されていた。

そんな日々が2週間ほど続いていた。

そして「弱り目に祟り目」とも言える、ネット環境のトラブル。

インターネットのインフラの弱いフランスで、

1年で2回目のトラブルに見舞われた。

フランステレコム製のモデムが、いかれてしまった。

修理や交換に出す時間もない。

友人の家やネットカフェで何とか、仕事の通信だけはする。

運が良ければ、近所のフリーネットワークをキャッチ出来る

時もある。十回に一度ぐらいは、なんとかなる。

そんな、状態が今も続いている。


それでも、原稿が一段落ついた。

「送信」出来た。

それ自体が喜びですらある。


パリ時間午前4時。

周囲は未だ、闇に包まれ深夜の沈黙を守っている。

「終わった。いや、厳密には終わっていないが、ひとキリはついた」

静かなる、ひと時の喜び。


パリ時間午前4時。

ひさしぶりにブログが書きたくなった。

まるで、長期欠席をしてしまったかのような気恥ずかしい気持ちはある。

それでも、自分なりのペースで書いていこうと、思っている。



                                                                         都筑




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by paris-tsuzuki | 2006-09-21 11:19 | エッセイ
2006年 09月 05日

Par Avion

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一週間ちかく、パリを離れていた。

ウイーンから、オーストリア第三の地方都市、リンツへ向かう。

いろんなモノを見て、いろんな場所へ移動する。

たくさんのモノを見て、たくさんのビールを飲んた。

オーストリアではネット環境が整っていないホテルに滞在していたため、

更新も出来ない状態となってしまいました。

皆に、どこから話そうかと、悩んでいるのですが、

緊急事態の忙しさ。

申し訳ございません。


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by paris-tsuzuki | 2006-09-05 09:43 | エッセイ
2006年 08月 31日

On the Road

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8月29日から、仕事の撮影で移動の日々。

ノルマンディー地方に一泊の後、いったんパリへ。

パリから今度は飛行機に乗り、オーストリアへ向かった。


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ウイーンからさらにローカル線の飛行機へと乗り継ぐ。

オーストリアン航空の真っ赤な制服をスナップ。

寝不足と三本の原稿の締め切りをかかえながらも、

旅はまだ続く。





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by paris-tsuzuki | 2006-08-31 16:45 | エッセイ
2006年 08月 19日

ブルゴーニュの旅 vol.5 完結編

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近くのコービニーという街で、この日は牛の品評会が開かれていた。


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自慢の牛肉をバターで炒めただけの豪快な調理法。


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しかし、シンプルな料理は素材の味をストレートに伝える。

さっぱりしていて、やわらかい。それでいて、肉の味が濃い。

ブルゴーニュの牛は名物と言われるだけのことはある。


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「そんなに美味いかよ」という冷ややかな視線はさておき


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この日、コービニーの街ではフランスで3番目に大きいノミの市

(ブロカント)が開かれていた。


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大人ばかりではなく、子供達もノミの市に参加する。

フランスにいると、自ずと古いものやアンティークに心惹かれる。

日本では、新製品をとりあえず試してみたくなる衝動にかられるが、

同じようにフランスでは古いものが持つ味わいを愛でたい気持に駆られる。


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僕が心惹かれてしまったのはロシア製の古いカメラ、ゼニット。

望遠レンズを装着した、まるで短機関銃のようなフォルムに「カッコいいかも、」

などと、思ってしまう。しかし、肝心のシャッターは落ちないし、こんなご時勢の折り

物騒なカメラを持っていたら、間違いなく警官に呼び止められるであろうと思い断念。


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家に帰ると、もう「お母さん」と呼んでしまいそうな友人の母親が

昼食を用意してくれている。


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ブルゴーニュ名物のエスカルゴのサラダ。

バルサミコ酢を使った自家製のドレッシングでいただく。


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「お父さん」がセラーからだしてきた、とっておきのワイン。


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そして、チーズ。

人々の優しさが心にしみいるように感じられた数日間だった。


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ブルゴーニュという地にやってきて、

フランスの大地のエネルギーを身体に充電できた気がする。

わずかな時間だったが、豊かな時間を過ごした屋根裏部屋。

牛が見える窓を閉め、パリへ帰る列車に乗った。

ありがとう、ブルゴーニュ。

きっと、また此処には帰ってくる気がする。



                     『ブルゴーニュの旅』  了



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by paris-tsuzuki | 2006-08-19 08:00 | エッセイ
2006年 08月 18日

ブルゴーニュの旅 vol.4

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朝、目を覚ますと別荘の庭を散歩する。

1,000㎡(300坪ぐらい)あるという敷地には果物の樹や花が

いたるところに植えてある。


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静かな時間。

そして豊かな自然。

おだやかなる時の流れを感じていた。



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by paris-tsuzuki | 2006-08-18 08:56 | エッセイ
2006年 08月 16日

ブルゴーニュの旅 vol.3 ヴェズレーへ

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この日はヴェズレー(Vezlay)という街を訪れた。

中世の街並を今なお保持している小さな村。


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坂の上には世界遺産に指定されているサント・マドレーヌ大聖堂がある。

ダヴィンチ・コードで話題となったマグダラのマリアが祀られているこの場所は

十字軍ゆかりの地。9世紀に建立され12世紀に火事のため再建されたこの大聖堂は

ロマネスク様式に初期ゴシック様式が加味されているものだという。


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中では、ちょうどミサがとり行われていた。


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荘重な空気と静寂。

高窓から差しこむ光が神秘的な雰囲気を醸し出す。


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聖堂の裏手からの景色。

雨が降ったり止んだりであいにくの天候だが、風が気持ちよい。

こうしてフランスの田舎を訪れると妙な話だが、外国にいることを

あらためて感じる。パリという都会は自分が住んでいる日常であり、

忙しい毎日は東京と変わりなくなってきている。ところがフランスの

地方に行くと景色は一変する。「まるで、外国のようだ」と奇妙な感慨を

いだいてしまうのだ。



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参道のような目抜き通りから脇道へと入る。


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中世の面影を残す、というよりも此処は今も中世なのであろうか、

軒先には馬をつなぐための金具がしつらえてある。


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ヴェズレーを後にして、小さなカーヴを訪れる。

11人の醸造者が集まって作る地元の手作りのワイナリー。

まだ十数年の歴史しかないのだが、去年はパリのコンクールで

銀賞を受賞した注目のブランドでもある。


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主人の案内で暗いカーヴへの階段を降りる。


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まだラベルも貼られていないボトルや樽が横たわる貯蔵庫は

ひんやりとした空気と独特の緊張感が漂っていた。


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「賞なんていうのは他人が勝手にきめたことに過ぎません。

あなたが自分で良いと思うワインはどれですか」

そう語る主人の言葉に従って、様々なワインを試飲する。

確かに銀賞を受賞したワインも素晴らしい、

しかし、僕が気にいったワインはラベルも貼られていない

カーヴに眠っていたものだった。

聞けばグラン・クリュという最高級のクラスに値するものとのこと。

値段をたずねてみると主人は片方の眉をあげて、こう言った。

「それは、交渉次第ですな」



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by paris-tsuzuki | 2006-08-16 06:42 | エッセイ
2006年 08月 14日

ブルゴーニュの旅 vol.2

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屋根裏部屋の窓


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窓からは草を食む牛の姿が見える。

パリという都市にいて、遠くを見ていなかった自分に気づいた。


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村の中を散歩してみる。

フランスの田舎に行くと、自ずと『時の流れ』

そして『歴史』について思いを巡らせてしまう。


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by paris-tsuzuki | 2006-08-14 08:06 | エッセイ
2006年 08月 13日

ブルゴーニュの旅 vol.1

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ブルゴーニュ地方へやって来た。
友人の父親の別荘がある小さな村。
庭の古井戸の花が美しい。
「朝顔につるべ取られて もらい水」
という俳句を連想してしまう。


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フランス風おふくろの味。
友人の母親の手料理『子牛のブランケット』
に舌鼓をうつ。

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築200年の農家を改装したとのこと。
素敵な屋根裏部屋に泊めていただくことになった。


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by paris-tsuzuki | 2006-08-13 05:33 | エッセイ
2006年 08月 04日

植山けい チェンバロ リサイタル

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皆さんはチェンバロという楽器をご存知だろうか。

ピアノが発明させる以前、17世紀から18世紀にかけてバッハに代表されるバロック音楽に
チェンバロは欠かせない楽器であった。鍵盤楽器という点ではピアノに良く似た外見では
ある。しかし、ピアノが弦を叩く打楽器的なものであるのに対しチェンバロは弦はじいて音
を奏でるギターのような仕組みになっている。その音色は繊細にして優雅。ヴェルサイユ
宮殿をはじめフランスの宮廷音楽として演奏されたという歴史を持つ。



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今日ご紹介するのは「チェンバロ奏者の植山けい」さん。
現在、パリを拠点にヨーロッパと日本で音楽活動を行っている、第一回
ヨーロッパチェンバロコンクール第二位受賞の実力者。僕はチェンバロという
楽器の演奏を間近で聴いたのは初めての経験だったが、響く音色の美しさは
もちろんのこと、どこか親しみやすくそれでいてフランスの宮廷を思わせる
典雅な響きに魅了された。植山さんの演奏は繊細な中に力強さと明るさが
感じられ聴いていると元気な気持ちになる。そんな植山さんが今年の9月18日に
東京の白寿ホールでリサイタルをおこなう。チェンバロの魅力を体験してみては
いかがでしょうか。

チケット等詳しい情報はコチラまで



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by paris-tsuzuki | 2006-08-04 21:54 | エッセイ
2006年 08月 01日

ワインの郷 ボルドーへ  vol.3

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TGVに乗り遅れてしまい、しばし途方に暮れる。

変更可能なチケットだったため、パリ行きを予約。

しかし、出発は2時間後。

とりあえず駅前のカフェにはいる。撮影は順調に終わっていたのに

空白の2時間。このままカフェで各自の仕事をするのもひとつの考え。

僕も原稿の締め切りが迫っていたので、カフェでも仕事は出来る。

ただ、せっかくボルドーにいるのだからデギュスタシオン(試飲)ぐらい

楽しめないかということになり、観光地図を広げる。



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TGVボルドー・サン・ジャン駅からそれほど遠くないところに

メゾン・ドゥ・ヴァンという場所があった。電話をしてみると試飲も出来るという。

駅前からトラム(路面電車)に乗り込みボルドーの市街を眺める。

街並とは素直なもので、初めての土地でもその地の建築物の状態や

街を歩く人の数と表情を見れば、その街の現在の経済状況などを

読み取ることが出来る。ボルドーはさすがにワイン王国といった風格を感じる。

少なくとも中心部はまさにワインと観光によって潤っている街といった印象。

トラムC線に乗ること約10分で目的地メゾン・ドゥ・ヴァンに到着。


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古めかしい建物を想像していいたが、意外なくらい新しい施設。

試飲用のカウンターにすわり、ワインとチーズを注文する。

さすがは地元。パリのワインバーよりもずっと安い値段で楽しめる。

口の中でころがすようにワインの薫りを味わう。

あっさりとしたコンテのチーズがまた、合う。

仕事の旅とはいえ、こんな時間が持てるのは乗り遅れたおかげ。

ボルドーでの良い想い出ができた。




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by paris-tsuzuki | 2006-08-01 06:25 | エッセイ