「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ

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カテゴリ:街角( 44 )


2006年 01月 06日

パリという街 vol.18 冬のサンマルタン運河

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水面の落ち葉を渦の中に舞い踊らせながら、
水門がゆっくりと開いてゆく。
年が明けてからのパリは3日おきに寒い日と
おだやかな日が交互にやってくる。この日は
寒さがやわらぎ、人々の表情にも余裕が感じ
られた。
パリの北東部に位置する、サンマルタン運河
は実にゆったりとしている。いわゆるスエズ
運河のように、川の高低差をプールのような
もので区切り、水位の差を調整して船は上流
へと、さかのぼっていく。
その操作はすべてマニュアル。実に人間味の
あるシステムだ。

 
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運河に水が満たされるまでは、思っているほど以上の時間がかかる。
しかし、見慣れているはずのパリの人達も、なぜか足を止めて見入っている。
プールのような所に水を入れて、高低差をゆっくりと克服していくさまは
何度見ても、不思議に思えてしまうもの。観光船に乗っている乗客たちは
間がもたず、実に所在なげな表情をしていたりする。


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やがて、船はゆっくりと動き出す。やっと動いたか、というぐらい
ぬるーい動きなのだが、人々の表情は晴れやかだ。

こんなサンマルタン運河を見て、僕はパリでの時間の流れかたを象徴
しているような気がした。


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by paris-tsuzuki | 2006-01-06 10:45 | 街角
2005年 12月 29日

パリという街 vol.17 ゲインズブールの墓

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昨日の雪は薄氷となり、今日も小雪がちらつく中、僕はモンパルナスの
墓地をたずねた。セルジュ・ゲインズブール。歌手であり俳優にして映画監督。
1960年代から80年代にかけてのフランスの国民的スター。ジェーン・バーキンの
夫でもあり、そのセクシーな歌声は今もフランスのポップシーンに大きな影響を残して
いる。僕自身、ゲインズブールのリアルな活躍時代を知っているわけではない。日本で
言えば、石原裕次郎か長島茂雄か、といった伝説のヒーロー。しかし、僕は彼のCDや
DVDの映画を見て、心底カッコいいと今でも思える。

そして、ゲインズブールはモンパルナス墓地60番地に眠る。今でもファンの花束が
絶えることはない。

生前、彼のシンボルですらあったタバコを線香がわりにくわえさせ、

僕は、拝むようにして写真を撮った。


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by paris-tsuzuki | 2005-12-29 07:28 | 街角
2005年 12月 23日

ノエルの街角 vol.4 粋な計らい

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近所の公園に何やら人だかりができている。移動式の小さな遊園地。
先週から学校はノエルの休暇にはいっている。子供のいる友人に言わせれば、
「パリは学校の休みが多すぎてかなわない」とのこと。そうお嘆きの方のため
パリ市はまたまた考えた。それが、この「ノエル限定。移動式遊園地」この期間
無料で子供達は公園や駅前などに設置された、これらのぐるぐる回る乗り物に乗り
放題。朝から晩まで乗ってもタダ。パリ市の「粋な計らい」というやつだ。

友人いわく「気持ちが悪くなる一歩手前まで乗せたら、家で寝かせます」

この季節も、パリの子供達はパワフルに遊んでいる。

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by paris-tsuzuki | 2005-12-23 06:54 | 街角
2005年 12月 14日

パリという街 vol.16 犬の都パリ

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歩道の上のこのマーク。何の意味かご存知だろうか。
犬の公衆便所のマーク。シラク大統領がパリ市長時代、1970年代の
終わり頃に設置したもの。今では、犬のフンを放置すれば罰金なので
このマークを歩道に見かけることすら、滅多にない。こころある飼い主は
ティッシュやビニール袋を持ち歩いているので、路上の犬のフンは減って
いるとは思う。それでも、写真を撮るのに夢中になっている僕は一ヶ月間、
一度も犬のフンを踏まずに歩けたらウンがいいというのが、パリの現実。

ところで、日本とフランスは「犬と社会」との関わり方について、
原則と例外が逆転構造になっている。すなわち、日本では犬が飼える
マンションや飲食店は「ペット可」という形で例外的な存在という感じ
だが、フランスではメトロもカフェもアパルトマンも原則として、犬は
はいってもよいことになっている。例外的に食料品を扱うスーパーや、
パン屋などには、「犬立ち入り禁止」のマークが貼られ、犬は入れない
ということになっている。この違いは「禁止」概念についての日仏の
根本的な考え方の違いに由来すると考えられるが、この点については
日仏生活なにやらという僕の変な小理屈のコーナーに譲ろうと思う。


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犬を連れている人に会うと、なぜか嬉しくなる。

なぜか誰もが笑顔になり、話がはずむ。

犬は人間同士の関係も和ませてくれる素敵な仲間。

パリは犬の都でもある。


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by paris-tsuzuki | 2005-12-14 11:00 | 街角
2005年 12月 08日

ノエルの街角 vol.3 フォーシーズンズ・ジョルジュサンク

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パリ8区。シャンゼリゼ大通りをルイヴィトン本店の角でセーヌ川方面
へ曲がるとジョルジュサンク大通りにでる。この通り沿いにフォーシーズンズ・
ジョルジュサンクという四つ星の超高級ホテルがある。その建物から発する「高級」
というオーラに一瞬、気おされる。しかし、ここで待ち合わせの約束があるのだ。
ビビって入れませんでしたでは、すまされない。一応、ジャケットぐらいは羽織って
きたものの、みすぼらしさは否めない。勇気をふるって回転トビラを通り中に入る。
"ボンジュール" モデルか俳優にしてもいいようなイケメンのドアマンがいかにも
演技してますという爽やかな笑顔で出迎えてくれる。こちらも高級な場所はさも、
慣れているといわんばかりの安っぽい自信を肩のあたりから漂わせ会心の微笑みで
”ボンジュー(今日の発音は完璧なはずだ)”と言ってロビーに足を踏み入れる。
黄金の輝きを放つクリスマスのオブジェ、大理石の床、高い天井から吊り下がる
豪華絢爛たるシャンデリア。ほの字型に口をあけ、しばし見入る。田舎者丸出しの
自分に気づき再び、さも慣れている様子で奥へと進む。



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ホテルの中庭にはクリスマス
ツリーと黄金のオブジェ。
なかなかアーティスティク。

ロビーのソファに腰掛け、
さも慣れているという風情で
高々と脚を組む。たまには
こういう雰囲気もいいもの。
調度品を眺めているだけでも
高級感が味わえる。

ちなみに、このホテル宿泊料
最高の部屋で120万円する
とのこと。一ヶ月でも一年間
でもなく、一泊の料金。

ため息をつき、ウデを組む。

ここもまた、パリである。



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by paris-tsuzuki | 2005-12-08 04:54 | 街角
2005年 12月 07日

パリという街 vol.16 多民族の街

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ベルヴィルからレプブリック方面
へと続く、ゆるやかな下り坂。
フォーブルドゥタンプル通り
という名の商店街は独特の活気が
ある。中華食材のスーパーに
アラブ風のカフェ、安い衣料品
からイスラム式肉屋にタクシー
フォン。アジア系、アフリカ系、
アラブ系の人達が、この通りの
主役。確かに、日本から観光に
来た人が最初に訪れる場所では
ないが、ここもまたパリである。
仕事がなさそうな人も多いが特に
治安が悪いわけではない。陽気な
商店街といった感じ。話してみる
と気さくな兄ちゃんという感じの
人が多い。そして、歩道には唐突
に洗濯機が捨ててあったりする。
通りには、アフリカ系ポップスの
リズミカルな歌が流れる。

*タクシーフォン・・格安長距離
電話の私設電話ボックス屋


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突然の雨。
妻の肩をかばうように抱くその背中に、僕はこの街に暮らす人々の
人間くさい暖かさを感じた。

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by paris-tsuzuki | 2005-12-07 06:48 | 街角
2005年 12月 04日

ノエルの街角 vol.2 グランマガザン

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パリ9区。オスマン大通りにはギャラリーラファイエット、プランタン
というグランマガザン(百貨店)が立ち並ぶ。ノエル(クリスマス)の季節には毎年
恒例のショーウインドーディスプレイが、子供達に夢の世界を見せてくれる。

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土曜日ともなれば、子供連れの人達で歩道を歩くのも困難なほど。
かく言う僕も5歳児を連れた友人と共に、ここにやってきた。日本で言えば初詣
のような混雑ぶり。どうして、こんなに混んでいるのか、友人に尋ねてみる。
「とりあえずここに連れてくれば、子供は満足するんですよ。見るのはタダですから」
とのこと。思うに、パリで混んでいるところは、タダか値段が安いところ、と相場は
決まっている。

お金は使わず、お祭り騒ぎを楽しむのがパリのライフスタイルともいえる。


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by paris-tsuzuki | 2005-12-04 06:44 | 街角
2005年 11月 30日

ノエルの街角 vol.1 商店街

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僕が住んでいる近所に
Rue de Commerceという
商店街がある。Commerce
という単語は商業という意味。
直訳しても「商店街」

パリは全ての通りに名前が
つけられ、混乱を避けるため、
全く同じ名前はつけられない。

この直球な名前を付けられて、
他の商店街は悔しい思いをした
のだろうか。

ノエル(クリスマス)が近づき
街のなかにウキウキ感がある。
地元の人しかいない、こんな
パリの商店街の様子を伝えたく
て、今日はこの写真。

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by paris-tsuzuki | 2005-11-30 09:32 | 街角
2005年 11月 26日

パリという街 vol.15 Oh〜シャンゼリゼ♪

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いよいよ、シャンゼリゼ大通りのノエル(クリスマス)イルミネーションが点灯。
東京の六本木ヒルズの電飾に比べればいささか地味な色合い。しかし、コレもパリ
の掟のひとつ。伝統的にシャンゼリゼはいわゆる裸電球のタイプしか、使用しては
ならないことになっている。暖かみのある色合いがパリには似合うのかもしれない。



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街をそぞろ歩く人達の8割方は
観光客だろうか。シャンゼリゼ
とは、そういう場所。しかし、
ヴァージンメガストアの大型店
もあるので、パリの人々もシャ
ンゼリゼで買い物をしている。

実はシャンゼリゼの点灯式は、
2、3日まえに行われた。別に
いつでも撮れると、思ってしま
う自分がいた。しかし、写真は
いつでも撮れるものではない。
常に「今」という時に固執して
撮るために、今日はシャンゼリゼ
に、わざわざ出かけた。
いざ、撮ろうと思っても一般の
人と同じような、平凡な写真しか
撮れそうにない。そこで、光が
キラーンと輝くクロスフィルター
という姑息な道具を使用。

これは、コレでいいかも。

いつのまにやら、頭のなかには「あの曲」が流れだす。

♪Oh〜シャンゼリゼ〜 Oh〜シャンゼリーゼ〜♪♪

ここから先の歌詞がわからず、このフレーズだけが頭のなかで繰り返される。


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by paris-tsuzuki | 2005-11-26 07:53 | 街角
2005年 11月 22日

パリという街 vol.14 トュルネル橋からの眺め

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およそ写真家というものは画家に対する憧れを持っていることが多い。
パリで美しい絵画を見たとき、自分もこんな絵がかけたら、こんな感じの
写真が撮れれたら、などと夢想することがある。

朝靄が残るセーヌの岸辺、サンルイ島からトュルネル橋を渡ろうとしていた。
岸辺に舫われた船、肩を組み歩く恋人、犬を散歩する老婦人、そこへ白い
カモメが飛んでくる。夢想していたような、まさに絵画的瞬間。
反射的にシャッターをきる。

後で見てみると、悪くはないが、リアル過ぎる気がした。
そこで、フォトショップで画像を絵画風のタッチに仕上げてみた。それでも、
絵画には遠く及ばない。写真は写真でいいのだと、僕は思う。写真を絵画の
ようにレタッチでいじってみても、それは小手先のことに過ぎないからだ。

僕の写真はともかくとして、パリという街が「絵になる街」で
あることは、誰しも異論のないところ。

そして僕は、今日も絵になる瞬間を求め、パリを歩く。


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by paris-tsuzuki | 2005-11-22 07:54 | 街角