「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ

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2005年 11月 09日 ( 1 )


2005年 11月 09日

日仏生活比較学論序説 vol.1 クルマと空間概念

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非常事態宣言! というワケではない。パリでは日常的な光景。
右のクルマが駐車スペースから出るために、左のクルマのバンパーを押している。
確かに、コレを日本でやれば損害賠償ものだ。しかし、パリでは珍しくはない。
駐車スペースが狭いため、こうしないとクルマが出られないからだ。

日本に帰った時に気づいたことは、日本のクルマは皆、大きいということ。かく言う
僕も、日本では、オデッセイという6人乗りの大きなクルマに乗っている。
一方、パリで見かけるクルマは総じて小さい。ハッチバックの3ドアタイプが主流。
パリの街は一方通行の道が多いため、それほど道幅の狭さは感じない。ただ問題は
駐車スペースが狭いことにある。誰もが驚くほどの巧みさで、狭い場所にクルマを
器用に駐車してみせる。パリでは、道幅というよりも、駐車スペースとの関係で、
小さなクルマが主流になっていることが、わかる。


ところで、僕の住むパリのアパルトマンは天井の高さが2m60cmあり、トビラは
2m10cmもの高さがある。もちろん特に高級なところに住んでいるわけではない。
ごく一般的な建物。そして、パリの家賃の相場は25〜30平方メートルで10万円
前後。もちろん地区や場所によって大きく値段は違うのだが、パリ市内が東京で言う
山の手線の内側ぐらいの地域に過ぎないことを考えれば、パリの家賃は東京の都心部
の家賃と比べて、東京と変わらない、あるいは、やや安いとも言える。

さて、今の家賃は1平方メートルあたりの値段を平面的に比較した場合の話。天井の
高さのことは計算にはいっていなかったはず。しかし、人が住む空間とは、人間が
3次元的存在である以上、平方メートルではなく立方メートルで比較すべきでは、
ないだろうか。ここまで書けば、ご理解いただけますでしょう。パリは天井が高い。
したがって、立方メートルという空間の単価からすれば、東京よりも家賃はかなり、
安い。という計算式が成り立ちうることになります。

こうして考えてみると、クルマは広いが、家は狭くて高い東京。クルマは狭いが、家は
広くて安いパリという構図が出来上がる。どちらが、いいとは言わないが。どちらが、あなたは好きですか、とは言えます。

僕の個人的見解からは、生活様式、ライフスタイルの違いから、生まれてきた差異のように感じられる。なぜなら、僕が東京にいた頃は、一日の大半(16時間ぐらい)を
クルマでの移動と撮影の現場で過ごし、部屋では寝るか、デジタルの画像処理をして
いる、というライフスタイル。したがって、このライフスタイルの場合は、クルマは
広い方が快適で、寝るだけなら、高い天井は必要ない。というのが、合理的な結論
とも言えるからです。



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こうして、何事もなかったかのようにクルマは出ていく。



こんな、日本とフランスとの生活に根ざした素朴な疑問を比較し、考えてみる。
「日仏生活比較学論」(ニチフツセイカツヒカクガクロンって舌を噛みそう)

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by paris-tsuzuki | 2005-11-09 08:50 | エッセイ