「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ

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2005年 09月 08日 ( 1 )


2005年 09月 08日

TOKYO CAFE STORY

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ご覧のカフェはパリのカフェではない。2003年6月に閉店した今や伝説のカフェ
「オーバカナル 原宿」竹下通りと明治通りの交差する角にあった、このカフェは
パレフランセビルの取り壊しにともない、惜しまれつつも閉店した。フランスの
カフェ文化を東京に根づかせ、我らパリかぶれの人間にとって、東京で唯一の
避難所と言っても過言ではない場所だった。僕はそこで、仕事の打ち合わせから
友人との持ち合わせ、いつしかこの店の季節のメニューの撮影まで担当していた。

そのカフェがなくなるという話を聞いた時、僕は何かをしなければならないと、
思った。これだけ皆に愛されているカフェが、なぜ閉店しなければならないのか
その不合理と周りの人の情熱に突き動かされるようにして僕は、カフェが閉店する
までの3ヶ月間を撮影した。単なるドキュメンタリー的な記録では、面白くない
だろうと、名物ギャルソンを主人公にしたフォトストーリー仕立ての写真にした。
そして、熱狂の時は過ぎ、オーバカナル原宿は2003年6月に閉店。それから、
2年の時が流れようとしていた。

ここで、一般の方に解説をします。いわゆる、カメラマンとか写真家という人種が
どのようにして生活をしているかを。僕もこの業界に入るまでは、知らなかったの
だが、職業的カメラマンと写真家という芸術家は、本来違う分野とも言える。簡単
な言葉で言えば、職業的カメラマンは雑誌社や広告のクライアントさんの指示通り
パーフェクトな仕事を迅速にする高級職人。写真家というのは、写真芸術という、
採算性の低い、芸術活動をしている人のこと。もっと端的い言えば、仕事の写真
はお金のため。作品と言われる、自分が好きで撮る写真は、費用もなにも自分負担
ということ。僕は、職人としての職業的カメラマンをしつつ、自分の好きな写真は
アーティストとして撮るという姿勢を持っている。この「TOKYO CAFE STORY」は
僕が、大好きなカフェなので、なんとしても此処にこんな素敵なカフェがあったんだ
という事を記録、あるいは物語、そして伝説として残すために撮影したもの。

その作品の公開まで、2年もの時間がかかった。カフェの経営母体の移転や有名人
の肖像権、作品の過激な表現について、様々なことはあった。しかし、くじけそう
な僕を支えてくれる、友人達のちから、フランスやパリをこよなく愛する日本人の
助力によって、2ヶ月という写真展にしては異例のロングランの公開が実現できた。

その展覧会が終わり、1ヶ月以上が過ぎた。見に行くことが出来なかった人もいれば
もう一度、ウエブでじっくり見たいという、嬉しい要望もあった、そこで、今回
ウエブ ヴァージョンを公開しようと、思った次第です。.macのスライドショーで
順番に見ていただければ幸いです。スライドショーを観るというところをクリック
TOKYO CAFE STORY ウエブ版はこちら



この作品は東京FMのラジオ番組シュープリームで紹介されました。恥ずかしながら
僕がインタヴューを受けて解説などしている声がこのアドレスから聞けます。

インタヴュー音声はこちら

このインターネットラジオの番組の中の
with smile というところをクリックして頂ければ、音声が聞けます。ディープな
ツヅキファンの方は、是非、お聞き下さい。


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by paris-tsuzuki | 2005-09-08 09:30 | パリのカフェ、フード