2005年 08月 01日

パリのカフェ vol.3 僕にとってのカフェ

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名店 "カフェ・ド・フロール"
に行ってきた。いや、正確には
前を通ってきた。かつて、2階に
サルトルが住んでいたことで有名
な店だが、僕にとっては大好きな
写真家ジャンルーシーフの行きつ
けのカフェだった、という逸話に
憧れを抱いていた。実際、行って
みるとスノッブな階級の常連客か
観光客が多いといった印象。
自分の好きな時間を持てる自信が
なく、いったん通り過ぎる。
しかし、僕にはカメラマンとして
の使命がある。
"カッコいいスナップを撮ること”
なんだか、敷居が高そうだ、など
という弱腰な理由で退くワケには
いかない。店を20mばかり過ぎて
深呼吸。一発でキメるしかない。
カメラの露出(明るさの程度)
シャッター速度ホワイトバランス
レンズの画角(写る範囲)を
あらかじめ設定しておく。いざ、
フロールに向かって再び、前進。
自然な感じで、しかし、ややゆっくりとした歩調で足をすすめる。あと、10m。
チラリ、ちらりとテラス席を見るカメラを首から下げた怪しげな東洋人それが僕。
ギャルソンがいい位置にはいった、手前のカップルO.K.ハゲの親父はギリで切る。
瞬時に写真の構図を計算しつつ、振り向きざまにシャッターを斬る(この漢字です)。
ゴメン、も言わず歩み去る。写真は悪くないのだが、なんか緊張してしまった。

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結局、地元のカフェに帰ってきた。
なぜか、おばちゃんのギャルソンに
”コカ・ライト”を注文する。
通りをぼんやり眺めながら、コーラ
を飲む。心地よい風が涼を運んで
くれる。読みかけの小説から目を
あげ、ふと考える。そう言えば、
こんな時間を東京では持っていな
かったな、と。
僕なりの時間が持てること。
それが、カフェがくれる大切な
時間なのかも知れない。

と、言いながら写真の構図と車の
ブレ具合とカップルの入る位置と
後ろのフランス国旗のたなびき加減
を計算しながら、撮っていたりします。

まあ、カメラマンの使命ですから。

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by paris-tsuzuki | 2005-08-01 05:32 | パリのカフェ、フード


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