2006年 02月 09日
最近、気分が落ち込むことが多い。 なんとも、やりきれない気持ちになってしまう。 もともと、明るく陽気な質だけに、どうしたものかと思っていた。 原因がわかった。「太陽」だ。一週間の中で、ほんの数時間しか陽の光を感じることが 出来ないのが、これほどこたえるとは思ってもいなかった。人は誰しも外部的な環境の 影響をうけてしまう。それはいたしかたないとしても、太陽が「明るさ」と「陽気」さを もたらしてくれているのだと、あらためて思った。 今日は久々に太陽が顔をのぞかせた。 カメラをだして、自分の部屋の窓から大急ぎで撮りたくなるほど、嬉しかった。 <撮影後記> 昨日の写真と比較して、見てみよう。 人物のところがカラーになっているが、 それ以外の背景や周囲には全く色が ないのがわかるだろうか。一日中灰色 の雲に覆われる石造りの街に色はない。 最近の僕のブログの写真が、やたらと モノクロが多いのもご納得いただける のではなかろうか。パリはモノクロが 似合う街、とよく言われるが実のところ 冬のパリはカラーにしてもあまり意味の ない街、とも言えるのだ。 ところで、この写真はコンタックスという メーカーのカメラで撮影している。世界 最高峰のレンズ、カールツアイス社製の レンズが使える最高のカメラだった。 クルマでたとえるならベンツかポルシェ といったところ。僕はコンタックスの若手 作家として、ずいぶん応援していただい ていた。去年コンタックスはカメラ事業 から撤退してしまったが、今も名機で あることには変わりがない。 ただ、写真を撮るには「光」は欠かせない。 厚い雲に覆われたパリで唯一、光量が 稼げるのが周囲に建物の少ないセーヌ 川のあたり、ということ。 それゆえ、冬のパリで唯一写真が撮りやすいのが セーヌなのである。 ふさぎ込む気分を、少しでも明るくしてくれるセーヌ。 そんなセーヌがパリを生み出したと、僕が感じたゆえんでもある。 なるほど、と思ったら今日も明るくクリックをお願いいたします。 ご感想・撮影依頼はこちらまで
by paris-tsuzuki
| 2006-02-09 08:00
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パリ在住カメラマン都筑清 TSUZUKI Kiyoshi のファッション・グルメ・ライフスタイル情報ブログ 横浜生れ 早稲田大学法学部卒 フランスパリ写真コンクール準グランプリ受賞 '05年活動拠点を東京からパリに移す by paris-tsuzuki カレンダー
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