「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ

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2006年 01月 09日

それは、あまりにもフランス的な vol.2

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1月9日 午前

今日こそ、インターネット回線が復活する。期待を胸に朝を迎えた。
朝一番でフランステレコムから電話があり、修理の技術者は30分後
に到着。順調な滑り出しだ。

僕はフランス語で事態を説明し問題のモジュラージャックを指差す。
技術者は感じのいい人で、てきぱきと、回線をチェックし始める。
問題はないようだ。いや、問題があるから呼んだのだ。電話は通じる
けれどもインターネットの回線が通じていない。

「この LIVE BOX(モデムの名前)は、いつ買いましたか」

「確か、12月30日です」

「それでは回線はまだ来ていませんね、通常、二週間はかかります」

「・・・・・      」

『どーいう事なんだよ。この間、フランステレコムに電話した時には
 回線工事は終わったって言ってたじゃないか。何が通常は二週間だ。
 その間、どうしろって言うんだ。それじゃあ仕事にならないんだよ』
 と心の中で叫んでみたが、この不条理に対する怒りをフランス語で
 表現するだけの能力が僕にはない。

「それは、通常のことですか」

 怒りを押さえた声で、そう聞くのが精一杯だった。

「少々お待ち下さい。局に確認をしますから、、、」

そう言って技術者はフランステレコムに電話をかける。

そして、幾つかの部署に電話をした後、彼は専門用語を駆使して長い
説明をしてくれた。僕は耳だけでなく、目も大きく見開くようにして
必死になって説明を聞く。時折、電子辞書をも駆使しながらようやく
彼の説明を理解した。フランステレコムの中央管理センターのモデム
工事が終わっていないため、ADSL回線が使えない。いつ工事が終わる
のかは、フランステレコムに電話をしなければならないとのこと。

技術者はさっさとモジュラージャックを新品に取り替え、せっせと
請求書を作成し始める。

しかし、どう考えても納得のゆかない話だ。モデムが壊れたので新しく
した。その時、通信速度をあげるためにコース変更をした。その通信
速度をあげる工事をするのに二週間もADSL回線を切断したまま放置する
というのは、どういう事なのか。仕事にも重大な支障が生じている。
僕は頭を振りながら小さくため息をつき、携帯電話に手をのばす。

「フランソワー、今、技術者が来ているのだが、、、、」

フランソワに技術者と電話で話してもらうが、結局、同じ事だった。
請求書を見る。工事料金87.33ユーロ(約12,000円)痛い出費だ。

「ツヅキ、フランステレコムの申込書を見てみろよ。ライブボックスの
最初の一ヶ月間のモデムレンタル料が無料になっているだろう。つまり、
一ヶ月間はほとんど使えないからなんだよ」

フランソワの言葉に従い、あらためて申込書を見ると、確かに一ヶ月間
無料と書いてある。しかし、それが一ヶ月間ネットが繋がらなくなるとは
想像することすら出来なかった。その、あまりにもフランス的な事態に
僕は書類を広げたテーブルの上に額をつけ、突っ伏してしまった。


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これがフランステレコムの誇る最新型モデム" LIVE BOX " さすがに
フランスだけのことはある。素晴らしいデザインだ。フランステレコム
のロゴマークが間歇的浮かび上がる姿は近未来的。日本で売り出せば
グッドデザイン賞ものだろう。しかし、全国から苦情の嵐が押し寄せる
ことも確実。当分の間、僕はインテリアとして楽しむ他ないようだ。




今日はもうひとつ、このような事態に陥った時のフランスの代表的な
ジェスチャーをご紹介しましょう。

まず、両方の手のひらを上に向け、唇をぎゅっと閉じる。この時、唇の
両端を下にさげるようにするのがポイント。そして、額にシワが出来る
ぐらい目を大きく開け、手のひらを外側に向けるようにしながら大きく
肩をすぼめて下さい。

さあ、パソコンモニター前の皆さんも、御一緒に!


『こりゃ、ダメだ』という場面で、フランスではとても日常的に使われ
ています。


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by paris-tsuzuki | 2006-01-09 03:21 | エッセイ


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