「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ

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2005年 11月 23日

ウチで食べよう vol.11 ああ、ヴァン ショー

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パリの気温が氷点下となる。

日差しのある昼間はいいが、
パリの日はつるべ落とし。

こんな日はヴァン ショーに
かぎる。Vin Chaudとは、
暖かいワインのこと。本格的
に作る場合、鍋に赤ワインと
オレンジなどの果物、シナモン
少量の砂糖かハチミツをいれて
暖める。フルーツの香りと、
ほのかな甘みが、体を芯から
暖めてくれる。

僕の作り方はいたってシンプル。
赤ワインを小鍋か電子レンジで
暖め、ボンママンというブランド
のイチゴジャムを小さじに一杯。
かきまわして、できあがり。

両手でグラスをつつみこみ、そして
すするように、ひとくち。


「ああ、ヴァン ショー」と、思わずつぶやく冬の夜。


<撮影技術解説> 
一般の方は、このグラスから立ちのぼる湯気を何の気なしに御覧になるでしょう。
しかし、通称「ユゲだし」といわれる技術は料理写真では高等技術のひとつ。
いくつかの条件を整えなければ、湯気は写真に撮ることは出来ない。まずは、
外気との温度差。すなわち外を冷たく、グラスの中身を熱くして温度差を作らな
ければ湯気は出ない。そこで、窓を開けワインがヌルくなると、いちいち飲んでは
熱いのを作りなおす。次にライティング、専門的になり過ぎるので、簡単に言えば
半逆光、サイド気味の角度からグラスの中身もある程度見えるような角度に調整。
さらに、湯気がちょうどあがる背景を暗くしつつ窓であることをうかがわせるため
に窓枠がどのくらいの範囲ではいるべきかを計算して撮影している。
このカットが撮れた時には、身体の芯はヴァン ショーでほっかほかだが、窓は開けて
いるので、手はシャーターを押すのがやっとなほど凍えていた。グラスの微妙な汚れ
が気になったが、広告の写真ではなく、パリのリアルな生活感を侘しく描くのが目的
なので、そのままでオーケーと判断した。

実は、ここまでして撮っています。ひとつ、応援よろしくお願いいたします。


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by paris-tsuzuki | 2005-11-23 06:10 | 自炊


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