「パリ Paris」 カメラマン都筑 清の写真ブログ

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2005年 10月 25日

パリ・コレ vol.11 フォトグラファーズ その2

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ランウェイと呼ばれるモデルの花道の先端に僕達フォトグラファーの
陣地がある。舞台を照らす照明の裏側、その闇の中に、僕達はいる。ショーの
はじまる30分前から、自分のカメラ位置を確保するために身をよじるような
体勢を維持する。国籍は様々。イタリア、ドイツ、イギリス、アメリカ。意外に
フランス人は少ない。アジア勢は中国、台湾、日本。荒くれ者の集団と見られがち
な僕達だが、実際はカメラマン同士で協力しあい、限られたスペースの調整をして
いる。コミュニケーションは英語を使う。何度も現場で顔を合わせるうちに挨拶を
交わすようになる。時には、踏み台などの機材を融通しあったりもする。

ショーが始まる直前。僕は必ず手のひらに汗をかいている。何回ショーを経験しても
それは変わらない。いつものようにやればすむ事さ、と自分に言い聞かせる。
ズボンの太腿に手をこすりつけ、汗をぬぐう。もう一度、カメラの設定を確認。
ベリベリッ、という音と共に花道を覆うビニールのカバーがはがされる。

ショーが始まるまで、あと1分という合図だ。



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始まったら、止められない。会場に
流れる音楽に合わせ、モデルは歩き
僕は、その歩調に合わせシャッター
をきる。

大きなコレクションでは、モデルの
数が半端ではない。大群のように、
押し寄せてくる。しかも、速い。

こんな時は、決して焦らないこと。
「速く動きたければ、体のちからを
抜く」構図とピントを確認する目と
シャッターをきる指先だけに神経を
集中させる。

そこへ、さらなるモデルの大群が、
すごいペースで次からつぎへと、
出てきやがる。

歯をくいしばり、しかし、冷静に
シャッターをきり続ける。額から
汗がしたたり落ち、ファインダー
がよく見えない。肩口に目をこす
りつけ、ぬぐう。

こんな時、僕の頭の中には「スターウオーズ」のテーマソングが流れていたりする。

そう、エキサイティングな緊張感を、僕は楽しんでいるのだ。





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雑誌で見るパリ・コレは華やか
な世界。

その裏側にあるチョっと汗臭い
世界で、僕は生きている。






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by paris-tsuzuki | 2005-10-25 02:57 | パリ・コレ


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